見出し画像

「コスモテックのロゴとMilacle Deluxe」

シンプルで力強く、汎用性の高い、コスモテックのロゴを製作してくれたのは Milacle Deluxe の馬場宏介さん、岩原由佳さんのお二人( 2010年 )

画像1


馬場さんとはじめてお会いしたのは彼がまだ大学生の時。
かれこれ11年前までさかのぼります。

彼が学生の頃( 2007年 )、卒業制作の箔押しでコスモテックに依頼して下さったことは、今でも嬉しく思っています。

なぜならば、コスモテックのブログも当時は今ほど情報量が多くなく、書籍をはじめとするメディア関連には一切掲載されていなく、全く無名の小さな箔押し印刷所だったからです。

そんな中でも、馬場さんはインターネットを駆使し、調べあげ、自らの足でコスモテックに何度も足を運んでくれました。その姿に感激したことは、今も胸に刻み込まれています。

画像2

2007年、馬場宏介さんとは、彼の卒業制作「 色のいろは 」の
箔押しを通して、知り合いました。
まさかこれほどまでに長く親しくお付き合いすることになろうとは、
当時は思いもしませんでした。

現在はブログや書籍、メディアを通じてのコスモテックへつながるパイプはかなり出来あがり、「 当時よりも少しは依頼しやすくなったかな? 」 とは思いますが、その当時、一人の学生がなじみのない加工所に注文するという行為は、大変勇気が必要だったと思います。

僕は、彼の行動力と熱意に少しでも応えたくて、彼の卒業制作展に足を運びました。場所は、五反田。Milacle Deluxe の岩原さんとの出会いは、確かこの時がはじめてだったと記憶しています。

まだこの時は、 Milacle Deluxe が生まれる前です。
学生から社会人になる際、会社・企業に就職する、デザイン事務所に就職する方が多くいると聞きましたが、彼らの Milacle Deluxe は卒業後すぐに立ち上がりました。どこかに就職することはせず、フリーランスの道を選択したのです。

どのような思いがあり、展望があって、選択した道なのかは僕にはわかりませんが、彼らは今やなくてはならない存在へと成長しました。はじめてお会いした時から現在までも変わらない、くったくのない笑顔で、真っ直ぐにグラフィックデザインに取り組む姿には彼らの周囲に対する優しさと思いやりがとても感じられ、自ずと人を惹きつけているのでしょう。

画像3

写真は2011年頃。馬場さんとコスモテックの箔押しの匠 佐藤。


「 コスモテックという加工所をよく理解してくれているMilacle Deluxeのお二人にコスモテックのロゴを作って頂きたい! 」

という思いから、彼らにロゴ製作を依頼しました。
出来上がってきたロゴをひと目見た時の感動、ロゴのコンセプトを聞いたときの驚きは、今でも忘れられません。

画像4

コスモテックの名刺。 Milacle Deluxe が作ってくれた Cosmotech のロゴが組み込まれたもの。テクスチャー部分も一緒に作って下さいました。

その後、書籍 『 デザインのひきだし12 』 内の付録でコラボレーションすることになったり、僕が馬場さんの結婚式でスピーチすることになったり、と沢山の良い出来事がありました。

思い返してみると、彼が学生時代に持ってきて 「 青木さん、この本すごいんですよ! 」 と目を輝かせて見せてくれた本が、まさに 『 デザインのひきだし 』 の記念すべき第1号だったのでした。

画像5

Milacle Deluxe と コスモテック、そして今「 印刷加工連 」で活動を共に
している東北紙業社 加藤清隆さんとのコラボレーション付録( 2011年 )
東北紙業社 加藤さんとの初めての出会いは
この付録の加工立会いでした。

画像6

馬場さん自身の Wedding Reception の案内状も
コスモテックで箔押しのお手伝いをさせて頂きました( 2012年 )
封筒・カードまで全て箔押し表現という超豪華仕様!


今はお互い多忙を極め、なかなか以前ほどお会いする機会がないものの、SNSで拝見する活動やデザインに、彼らの愛や優しさが感じられ、嬉しくなります。彼ら自身や彼らの仕事ぶりを見ていると、デザインとは思いやりや優しさにも通ずることなんじゃないかなと感じます。

僕の尊敬するグラフィックデザイナー。
Milacle Deluxe が作ってくれたコスモテックの旗印であるロゴを絶やすぬよう、今後も精進していきたいものです。

画像7

ビヤンネートル ハーブティー / 紅茶 パッケージ( 2012年 )
紙の色、箔の色、ロー引き加工を組み合わせて
合計6種類の紅茶パッケージを作成しました。

画像8

Milacle Deluxe 年賀状( 2011年 )
多重構造で作り上げ、なんと驚異の5工程で加工している年賀状。
2011年当時から Milacle Deluxe と コスモテック間で挑戦的、実験な仕様で
加工をしていることがうかがえます。

画像9

特殊紙パチカとミランダを用いた
Wedding Reception アイテム( 2010年 )
封筒はパチカ、同封のカードはミランダで製作しました。

【 Miracle Deluxe とは 】
Miracle Deluxe( ミラクルデラックス )は、馬場 宏介・岩原 由佳による
デザインデュオとして2007年に設立。

アートディレクション / グラフィックデザイン / デザイン全般
ブランディング / Ci(コーポレートアイデンティティ)・VI(ビジュアルアイデンティティ)/ 印刷媒体(ポスター・フライヤー・カタログ・パンフレット)/ WEB(ホームページ・ブログ)/ パッケージ空間 / プロダクト 他

Web : http://mcdx.info/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?