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ノイバラ(野茨)

「花を撮影して名前を覚える」個人プロジェクト。32日目は「ノイバラ」。山間部の畑の脇で群生しているのを撮影。残念ながら開花ピークが過ぎていて、オシベが枯れている花が多かった。
名前のとおり野に咲くバラで、「野バラ」として知られる花。バラ科バラ属で、直系のバラの仲間である。ただし、栽培用ではなく雑草として扱われることが多い。トゲが多く、草刈りの時は嫌われるらしい。
花の色と形状は、21日目で紹介したナニワイバラに酷似するが、ノイバラのほうが花が小さく、密集度も高い。

ノイバラは、イバラの中のイバラ。いわゆるイバラと称される植物の代表である。イバラといえば、どうしてもグリム童話の「イバラ姫」を思い出す。群生するノイバラを見ていると、トゲのあるツタが複雑にからまり、放置すれば、姫が眠る城を100年間閉じ込めるほどの勢いがある…ようにも思える。
あと「野ばら」といえば、ゲーテの詩と、それにメロディーを付けたシューベルトの歌曲が有名だ。改めて詩を読むと、「野ばら」が恋する女性のメタファーになっていて興味深い。歌曲も久々に聞いてみた。おそらく小学校の音楽の授業で習ったであろう懐かしいメロディーで、郷愁を感じた。

<ノイバラの分類>
被子植物>双子葉類>バラ目>バラ科>バラ属

写真 2020-06-04 午後3 35 22


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