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ゼニアオイ(銭葵)

「花を撮影して名前を覚える」個人プロジェクト。31日目は「ゼニアオイ」。道路脇に咲いているのを見つけて撮影した。鑑賞用の花で、紫色のものもある。5枚の花びらの中に血管のような筋が入っているのが特徴的だ。
名前の由来は、やはり「銭」。江戸時代に外国から入ってきたこの花を、当時の一文銭に見立てて名付けられたそうだ。
一文銭といえば、真ん中に四角い穴が空いた寛永通宝を思い浮かべる。銭形平次もよく投げていた。現在に置き換えると数十円程度の少額貨幣だが、それだけ大衆に親しまれていたので、初めてこの花を見た人が思い立ったのだろう。
あと「アオイ(葵)」と聞けば、水戸黄門の印籠に刻まれた徳川家の家紋「三つ葉葵」が有名だが、実はウマノスズクサ科という別の科に属する「フタバアオイ」の葉をデザインしたものらしい。一口にアオイと言っても、分類上は錯綜していてややこしい。
ちなみにゼニアオイは、ウスベニアオイ等の近しい花とセットで「マロウ」とも呼ばれ、ハーブティーの原料としても使われる。愛好者にとっては、こちらの名前のほうが知られているかもしれない。

<ゼニアオイの分類>
被子植物>双子葉類>アオイ目>アオイ科>ゼニアオイ属

写真 2020-05-29 午前6 04 59


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