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アジサイ(紫陽花)

「花を撮影して名前を覚える」個人プロジェクト。40日目は「アジサイ」。近所のあじさい園で撮影した。撮影時には小雨が降りだして、アジサイには雨が似合うと、おかげで実感できた。

さて、アジサイと一口で言っても、品種や形、花の色が多様で、姿が似ている仲間も多いが(昨日のイワガラミなど)、大きくは「ホンアジサイ」、「ガクアジサイ(額紫陽花)」、「ヤマアジサイ」の3つに分けられる。

もともとアジサイは日本が原産。花の周囲をガクと呼ばれる装飾が取り囲む「ガクアジサイ」だけだった。それが西洋にわたり、品種改良されて日本に逆輸入されたのがホンアジサイ。ガクアジサイのガクの部分を広げて手毬状にした品種が、姿を変えて日本に戻ってきたことになる。だから私たちは、アジサイの花を見ているのではなく、主にガクを見ているのだ。
ガクとは、葉の一部が変化して花を支える役割を果たすもの。これまでも、ガクが花に見える植物はいくつも見てきたが、改めて考えれば不思議で、花の魅力は本当に奥深いと思う。あと、アジサイの花の色はピンク、紫、青、赤などカラフルだが、酸性の土だと青系、アルカリ性の土だと赤系になるらしい。

なお、アジサイの漢字表記は「紫陽花」だが、元々は別の花の漢字だった(ライラックだという説が有力)。それが平安時代の学者が誤って、アジサイにこの漢字を適用したらしい。でも、誤る理由もわかる。


<アジサイの分類>
被子植物>双子葉類>ミズキ目>アジサイ科>アジサイ

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