ご入居者さまに安心して住んでいただくための、活きた防災対策を。
※上部の写真は避難所運営マニュアル作成会議の様子(2022年5月撮影)
―どのような取り組みを行ったのでしょうか?
コスモスイニシアの防災パッケージとして、
新築マンションにおける防災の取り組みを行っています。
お引渡し前の契約者懇親会を企画し、
ご入居者さま同士のコミュニケーションを図りながら
防災の基礎知識をお伝えするセミナーを開催しています。
お引渡し後は、ご入居者さま同士で話し合っていただきながら、
「マンション防災マニュアル作成会議」を全6回開催し、
実際に使うことのできる、生きたマニュアルの作成に力を入れています。
会議の中で、地域の方をお招きして、
過去の災害をどう乗り越えたかというエピソードに加え、
地域のおすすめ情報も教えていただきながら、
ご入居者さまとコミュニケーションをとる機会もつくっています。
防災備蓄倉庫には、
ご入居者さま同士が災害時に助け合えるような備品をいれたり、
お引渡時には、ちょっとおしゃれな備蓄品セットをお渡ししています。
また、管理会社と連携して、
災害時必要なマンション設備マニュアルのお渡しも行っています。
一方で「共助」という言葉をご存知でしょうか。
これは災害時に大切なのは日々の備えに加えて、
共に助け合うという意味で、昨今かなり重視されています。
そのため、
日頃から顔の見える関係づくりをできたらという想いで
この取り組みを実施しています。
―なぜ、このような取り組みをしようと考えたのでしょうか?
数年前、販売責任者をしていたマンションで、
「マンション自体はとても気に入っているけど、
ハザードが気になるので検討を見送ります」
というお客様のお声が多くみられました。
土地の購入~建物の設計~商品企画~プロモーションと、
関係者の想いと共に、バトンを渡してプロジェクトを進めてきました。
それなのに、
せっかくマンションを気に入ってくださったお客さまが
「ハザードが気になる」という理由で購入できないことを
なんとかしたいと考えました。
「ハザードは変えられないものだけれど、
事前に対策しておくことができる」
ということを、
過去行われた社内向け防災セミナーで学んでいた私は、
そのセミナーに講師として来てくださっていた方にお声掛けをして
お客さまに安心して住んでいただくための
防災の取り組みを一緒に考えていただきました。
―この取り組みへの想いはどのようなものでしょうか?
昨今、未曾有の災害と呼ばれる大きな災害が増えています。
災害は起きたときに、さまざまな教訓が生まれ、
それとともに防災意識も高まりますが
日常生活を送っていると、
「起こりうるかもしれない可能性が低いこと」を忘れてしまいがちです。
「マンションにお住まいの方々は原則自宅避難であること」
という基礎知識や
「避難所に災害物資を受け取りに行ったが、
地域の方と顔見知りでなかったために後回しにされてしまった」
という被災地での、体験談を知り、
日頃から準備しておくことは非常に大切だと思いました。
私たちは
コスモスイニシアの物件をご購入いただいたお客さまには、
住んでからも安心して暮らし、
そして災害時も互いに助け合って生き延びてほしいと心から願っています。
そのために売主としてできることは、
全力で取り組みたいと思っています。
—取り組んだ感想を教えてください。
実際にマニュアル作成会議をしていく中で
地域の方々や入居者のみなさまが互いに連携し、
「防災」を進めてくださっているのを見てとても嬉しく思っています。