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ミニチュア人工衛星を作る!Emmaちゃんライト工作イベントを開催しました

2024年1月20日、コスモ女子アマチュア無線クラブメンバーのあやこさんを講師に、ミニチュア人工衛星型のライトを作るイベントを開催しました。
私たちが打ち上げようとしている人工衛星「Emma」を模した、LEDで点滅するライトです。


「Emmaちゃんライト」工作イベント

コスモ女子アマチュア無線クラブでは、2024年の人工衛星打ち上げに向けて日々活動しています。
私たちが打ち上げようとしている人工衛星は、「キューブサット」と呼ばれる、10cm四方の超小型の衛星です。
名前(愛称)も決まっており、「Emma(エマ)」といいます。

1月20日のイベントでは、プラ板とLEDライトを使って、このEmmaのミニチュア「Emmaちゃんライト」を作るワークショップを行いました!

しかも、ただのミニチュアライトではなく、内部にはマイクロコンピュータ(PICマイコン)が入っていて、設定した単語をライトの点滅のモールス信号で表現することができるという、ちょっとすごいアイテムです。

今回のイベントを企画したあやこさんから、開催のきっかけについては以下のように伺いました。

「この工作は、親指の先くらいのとっても小さいブレッドボードを見つけたことから思いつきました。この、とにかく可愛い小さなブレッドボード(しかもカラフル!)を使えば、小さいLEDライトをはんだ付けしないでも作れそう。人工衛星型の箱を作って入れたら可愛いんじゃないかな?でも、ただ光らせるだけじゃ少し物足りない。そこで光り方を工夫して、モールスで言葉を表現できるようにしようと考えました。」

イベントの様子~世代を越えて和気あいあい

当日は、会場であるコスモ女子アマチュア無線クラブの地上局に6人のコスモ女子たちが集まり、和気あいあいと工作をしました。

プラ板の切り出しや基盤の組み立てでは、副代表のあいさんがアワアワする横で、あやみさんがすいすいと組み立てを進めていく姿が印象的でした(笑)

工作なんて久しぶり、というメンバーも多いなか、参加者の中には現役の学生さんもおり、世代を越えた交流もありつつ、皆で和気あいあいしつつも真剣に取り組んでいました。

モールス信号にしたい言葉は、事前にひとりひとりの希望を集めた上で、点滅パターンのコードをあやこさんがあらかじめ準備してくれていました。

外殻ができあがった人から、その場でPICマイコンとパソコンを繋いでコードを書き込んでいくのですが、マイコンへの書き込みを目の前で見たのは初めてという参加者がほとんど。最初、うまく光らなかったりと試行錯誤もしましたが、その分、Emmaちゃんライトが光を放ったときには、みんなの歓声が沸きました。

宇宙に繋がる!

全員完成して、最後にちょっとお勉強タイム。実際の私たちの人工衛星Emmaと対応させつつ、衛星バス部基本構成(電源、通信、制御、筐体)を復習しました。

今回のEmmaちゃんライト工作では、小さな箱の中にマイコンとLEDを一生懸命詰め込みましたが、実際の人工衛星Emmaも、限られたスペース内に工夫して全てを配置することが必要で、その辺もつながっているね、と盛り上がりました。

当日参加したメンバーからも、
人工衛星Emmaへの理解が深まった
コスモ女子のメンバーの皆で一緒に作業をしながら学べたことが楽しかった
そういったコメントが口々に寄せられており、とても有意義なイベントでした!

今回の体験を通じて、自分たちが打ち上げようとしている衛星のことを知り、身近に感じられるようになったことで、ますます打ち上げが楽しみになる、そんな機会になったと思います。

企画者のあやこさんコメント

本当に今回企画のあやこさんは、企画から各種材料の準備、当日のみんなへの説明、基盤の設定作業からハンダ付けまで、何から何まで手がけられており、頭の下がる思いでした。

あやこさんに、今回の準備にあたって工夫した点を伺いました。

「核心となるのは、200円で購入したPICマイコン(PIC12F1822)です。ChatGPTの助けを借りてC言語でプログラミングし、LEDライトが「moon」や「cosmo」などの言葉をモールス符号で点滅するように設定しました。外装は100均で買ったプラ板に衛星デザインを印刷し、立方体に組み立て。電源はコイン電池、もちろんミニブレッドボードにLEDが光る回路を設置、全ての部品を3cm立方の箱に収めました。

と簡単に言ったけど、実はPICマイコンへの書き込みや、小さいスペースにすべてを収める、そして安価に出来る材料選びに一苦労。みんなが作りやすい、でも達成感が得られるような工作になるように、と試行錯誤しました。」

「宇宙への憧れをみんなで形にする体験、次はもっと多くの方や子供たちとも共有したいですね。私たちの小さなEmmaちゃんライトは、どんなに小さなものでも、大きな夢につながっていることを実感できると思います。」
今回作ったEmmaちゃんライトを持って、本番の人工衛星Emmaの打ち上げを皆で観られたらいいですね!

打ち上げに向けて動きながら、今後も人工衛星や宇宙についての理解が深まったり、夢につながるようなイベントを、コスモ女子アマチュア無線クラブで開催していきます。
次回もお楽しみに!


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