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Photo by
noriaki_wada
夢だった教員をやめたわけ⑥
学校の仕事はなかなか定時には終われず
冬場は暗くなってから
保育園に迎えに行きました
他の子供たちはもうみんな帰っていて
うちの子ども二人がベランダの柵に
つかまって私の迎えを待っていることも
ありました
遅くなってごめんね
かわいい息子たちを抱きしめて手をつなぎ
家に着くと
疲れと空腹でだんだんグズグズ
おやつを食べさせて落ち着かせたいけど
食べさせるとご飯が食べられなくなる
2人の息子は私の両足にしがみつき
その状態で
夕飯の支度をしました
当時は洗濯物を畳む時間などなくて
取り入れたら置きっぱなし
そのまま着る方式でした
食事だけはしっかりとらせて
命にかかわらない家事は
適当でいいって
わりきっていました
夫は中学勤務で
夕方帰れたことなどありません
当時教員の勤務時間は16時45分まででしたが
部活終了時刻はそんなの無視されています
保護者からの電話も
進路についての会議も
勤務時間は関係ない
中学校はそういう働き方が当たり前でした
夫に期待すると精神的に疲れるので
全く期待せず
夕食の準備から
お風呂に入れて寝かせるまで
一人でやり
夜は息子たちと一緒に早く寝て
早朝3時頃に起きて自分の仕事をしました
夫は学校から帰る時間は遅くても
朝の洗濯や食器の片付け、ゴミ出しは
やってくれました
今思えば良くやってくれていたと思いますが
当時の私にはそれに感謝する気持ちも
ゆっくりと我が子に向き合うことさえも
できなくなってきました
毎日がイライラ
二男は夜なかなか寝つけず
泣き叫び
寝たと思ってもすぐに起き出したり
朝は起きられない
保育園に行きたくない病に
なってしまいました
つづく
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