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電動アシスト自転車

初めて電動アシスト自転車に乗った。自転車自体がとても久しぶりだ。
私はマイ自転車を持っていないので、シェアサイクルを使ってみる。最近やたらとよく見かけるようになった。家でアプリの登録を済ませ、付近のポートにある自転車を予約する。ポート、良い響き…。
なるほど、予約制であるか。しかも充電状況まで分かるなんて。

近くのポートまで歩き、予約した番号の自転車を見つけ、開錠する。開錠って言葉、普段あまり使わないよなあ。今から数時間、こいつが私の相棒だ。
若干サドルが高いが、調整の仕方がわからない。仕方なく、そのまま乗る。
もう間に合わないので、歯医者の予約をキャンセルする。靴を買いに行こう。しばらくフラフラすると、やがて視界が開けてくる。バイパスに向かって、まっすぐ長い長い下り坂、そのあと同じく上り坂。バイパス付近の空気がユラユラと揺れている。蜃気楼?バイパスめがけてまっすぐ走る。

バイパスに到着し、反対側に渡り、右へ曲がる。バイパスをまっすぐ進む。たまに横断歩道で止まる。ここで、左ハンドルについたバッテリースイッチに気がついた。電源を入れ、エコモードに設定する。すると、横断歩道が青になり一歩踏み出す度、自分が踏み出した0.3秒後くらいに「ギュイン」と押し出される感覚が加わった。この「ギュイン」がなんとも心強い。気持ちも乗ってくる。これが電動アシストのアシストか。本当にアシストされている。できることならいつも欲しいな。風呂に入る時、歯磨きをする時、勉強を始める時、いつもこの「ギュイン」が背中を押してくれれば、始める時の苦しさが軽減されるような気がする。このギュインさえあれば、人生がもう少しうまくいくような気がするのに…

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