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おじいちゃん

おじいちゃんのお見舞いに行った。
病院って、ベッドは白くてカーテンは変な緑で、もちろんおしゃれのかけらもない。日曜日の病院はことさら静かだった。雨も降っていた。

こんなこと期待しちゃいけないんだろうか。

もうちょっと明るく、あたたかい雰囲気の中、入院できないものだろうか、なんて思ってしまった。

寒かったらしい。おじいちゃんが布団にくるまれて、少しだけ顔が出ていて、それを見て悲しくなっちゃいけないと思いながら、悲しくなってしまった。

おじいちゃんは、チクショーと言っていた。いつも言っているのに。今回は本当に心からのチクショーなのかもしれない。

その頃2歳になったばかりの姪っ子は家の中を走り回り、疲れ、寝ていた。

昔から、おじいちゃん家に行くたびに、また来るねまた来るねと

その度にあと何回来られるだろうと
怖かった

今思えば、そんな昔から怖がることはなかったのに

いつも怖いのは同じだ

そしていつか自分がおじいちゃんの立場に立つことを想像する

突然の何かがない限り、いずれ、多くの人は病院で時を過ごすだろう。

ベッドの中で私は
何を考え
何を後悔し
誰を待つだろう
私の元には誰か会いにくるのだろうか
誰か思い出してくれるだろうか

おじいちゃんは眠れているだろうか
苦しかったり痛かったりしないといい
明日の朝、少しでも気分が晴れているといい

こんな時でも私はお風呂に入るのに苦労している
スマホはいじってしまうし
歯磨きはめんどくさいし
でも今日はちゃんと寝ようと思ってる
今から歯を磨く
そしてサッとお風呂に入る

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