リップル社が実現するXRPを用いた国際送金の革命とは?
2021年9月現在、リップル社とSEC(米国証券取引委員会)は、暗号通貨『XRP』が有価証券であるか、ないかの法廷闘争中です。
決着のゆくえはわかりませんが、いち早くXRPの将来性に着目し、ビジネスを推進してきたSBIの北尾吉考社長は以下のような考えを示しています。
*判断要素が多く、難しい審議が必要でるため、あと数年は先延ばし状況になるかもしれない。
*その間にも、どんどんと実用が浸透していく。
*銀行より先に、資金移動業者のほとんどが、Ripple社のシステムを使うようになる。
*実用例が多くなれば「コインとか、証券だとかの議論」をすること自体がナンセンスになる。
実際、世界の200以上の金融機関はCorda(コルダ)というブロックチェーンプラットフォームに参加しており、このシステムにXRPが組み込まれています。
CordaはR3社(アメリカ)が作ったシステムです。
【Corda参加企業】(一部抜粋)
*バンク・オブ・アメリカ
*みずほ銀行
*バンク・オブ・ニューヨーク・メロン
*三菱UFJフィナンシャル・グループ
*モルガン・スタンレー
*ドイツ銀行
*シティグループ
*三井住友銀行
*トヨタファイナンシャルサービス
*SBIホールディングス
また北尾吉孝社長は
「Cordaを活用したグローバル決済アプリの中で、XRPを使って決済をしていくようなメカニズムを作り上げたい。」
という考えも述べています。
このように、国際送金の分野で実用が進んでいるXRPですが、今現在の国際送金の問題とXRPがどのように使われるかについて、要点を絞って説明したいと思います。
1.【現状の国際送金】
現状の国際送金というのは
まず銀行が送金先国に海外口座を作り、その口座にその国の法定通貨を大量に保有する。
↓
銀行は送金依頼を受けると、海外口座に保有している法定通貨を切り崩して、送金先の個人口座に振り込む。
という流れを基本としており、
実際には複数の銀行を中継して送金処理が行われます。
これまでの国際送金デメリットは
*保有する法定通貨は銀行にとって運用できない資産で死に金となる。
*送金に日数と手数料がかかる。
*海外口座維持手数料がかかる
*送金処理に人為的ミスがある。
*マイナー国の通貨などは、口座開設がコスト上できない。よって各国連携を利用して送金することになり、手数料と日数が増大する。
があります。
複数の銀行を中継するため人為的ミスが公表値で6%起こります。
経済を巡らない死に金は世界中の口座で27兆ドルになるそうです。
2.【XRPでの送金】
XRPでの送金の流れは以下の図のようになります。
銀行は送金依頼を受けるとリップルネットを介して自動的に暗号資産取引所でXRPに両替。
↓
取引所からXRPをダイレクトに相手国取引所に送金
↓
相手国の取引所でその国の法定通貨に自動的に両替され、受取人の口座に入金
となります。
上記のRipple Netの処理は数秒で終わります。
さて、これまでのパソコン上のお金はただの数値データでした。
つまり、簡単に金額の改ざんができてしまいます。
『両替』や『送金』の金額が改ざんされていないと証明するためには銀行システム上での処理が必要でした。
言い換えれば銀行の存在意義は決済の証明機関であるということです。
しかし、ブロックチェーンがもつ 改ざんできない という性質のおかげで、証明する必要もなく、取引所に送金し、両替してダイレクトに相手国内に送金できてしまうわけです。
ブロックチェーンシステムであるRipple Netを利用することで銀行は
*コストが大幅に減る。
*送金ミスがほぼない。
*送金スピードが数秒
*海外口座に送金先通貨を保有する必要がない
と、いいことだらけです。
取引所を介するので為替リスクは?という疑問がでてきます。
現在の暗号資産は相場変動が激しいですが、XRPでの送金は数秒で完了するため変動リスクは少ないです。
また、XRPがもっと普及すれば相場はやがて安定します。
3.【まとめ】
現在、世界の銀行が主に国際送金で利用している「SWIFT」という送金システムは、巨大なデータベースに送金データを記録する中央集権的なものとなっています。
SWIFTができたのは40年以上前。
国際送金と言えば、大企業が大きい金額を時々送るような時代でした。
今は先進国の中小企業の34%が外国企業と取引し、個人による世界の国際送金の額も年6000億ドル規模に増えました。
システムが時代の変化に対応できていないわけです。
ブロックチェーン業界誕生は2008年のリーマン・ショック後。
政府や既得権益を持つ銀行による金融システムの問題が明らかになり、多くのベンチャーが銀行抜きのシステムを目指しました。
また多くの暗号通貨プロジェクトは『非中央集権』を謳い、独自の経済圏を作り上げようと既得権益を敬遠する向きも散見されます。
一方、リップルは効率的な送金システムを銀行に使ってもらい、社会の効率化を目指しています。
現実的に考えて世界にすでに根付いている銀行やそこに群がる資本体、既得権益を無視することはできません。
普及を考えるならそれらとの共存が不可欠ですし、それによって人々が結果的に便利になればそれでいいと思います。
既存の金融機関とそこにある巨大な市場との親和性を考えると、暗号資産の投資先としてXRPが最も現実的であるかなと思います。
ここで暗号資産で最も使われているビットコインが利用されないか?というと、XRPと比べて送金に特化しておらず、送金コストが高くなり、かつ取引完了に数時間かかることがあるからです。
今は多様なペイアプリによるデジタル決済が普及しています。
これらを利用すれば、銀行の国際送金も要らないように思えます。
しかし、これらは別の送金システムに送れないという汎用性の無さがあります。
XRPは他の送金システムを結ぶ中継役です
非常に汎用性に富んでいます。
これからの時代、ZOOM、TeamsなどのWEB会議アプリなどを利用してリモートワークが増え、国際的なアウトソーシングが広がっていくと思います。
それによって少額で頻度の高い国際送金が増えると思います。
XRPの価値は騰がると思われます。
以上ありがとうございました。
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