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次世代の超クリーンエネルギーである核融合炉に関わる『助川電気工業株式会社』とは?

これからの時代、量子コンピュータ、自動運転、ロボット、ドローン、IoT,
フィンテックなど多くの分野で電力が必要となってきます。

安定的な電力確保のため、次世代のエネルギーとして、核融合炉 の研究・実用化がすすめられてきています。

核融合とは簡単に言えば 太陽 です。
燃え盛る太陽は核融合反応によるものです。
核融合はエネルギー効率が非常に高く、1グラムから出てくる核融合エネルギーは石油8000キログラム分エネルギーに相当します。

『核』という文字があるので原子炉と混同されがちですが、実は全く違うもので、以下の優れた点が挙げられます。

*海水が燃料になる。
*高い安全性(放射能がない。暴走しない。)
*原子力発電よりも多くの電力を生み出せる。


まさに、これから大電力が必要となる時代において、核融合炉は欠かせないインフラのように思います。

そんな【核融合関連株】として 助川電気工業株式会社に注目してみたいと思います。


1.実験炉のダイバータに関わっている


JT-60SA計画におけるダイバータを組立てる部分で関わっています。

JT-60SA計画は、国際熱核融合実験炉(ITER)計画と並行して日本と欧州が共同で実施するプロジェクトです。

ダイバータとは核融合反応で生じたヘリウムや不純物を排気してプラズマの純度を保持するとともに、プラズマからの高い熱を受け止める機器です。

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核融合エネルギーの実現は、研究開発の段階を大きく三段階に分けてすすめられていて、現在は第2段階にあたります。

第1段階:科学的実現性の確立を目指す段階。
第2段階:科学的・技術的実現性の確立を目指す段階。(←今ココ)
第3段階:技術的実証・経済的実現性の確立を目指す段階。

実用化は2050年以降とみられています。

3.会社概要と市場価値


創業: 1949年2月3日
代表取締役社長: 小瀧 理
資本金: 9億2100万円
従業員: 250名(2020年9月時点)

自社事業をエネルギー・産業システム関連事業と称し、

*温度センサー
*MIケーブル
*原子力関連機器
*溶融金属機器
*ナトリウム関連製品
*真空機器

といった分野に分けて事業展開しています。


ここ10年の株価チャートと指標は以下の通りです。

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時価総額 5,324百万円
発行済株式数 5,870,000株
配当利回り(会社予想) 2.65%
1株配当(会社予想) 24.00
PER(会社予想)(単)30.07倍
PBR(実績) (単)1.55倍
EPS(会社予想) (単)30.16
BPS(実績) (単)586.18

※2021年9月現在


3.まとめ


*実用化への時間を考えると超長期になる。
*ここ10年の株価は冴えない。
*直接計画に関わるような核融合関連上場株は限られている。
*核融合炉自体の将来性はある。

という感じかなと思います。

私個人としては、実用化までが『長い』ということでストーリー株のテイストが強いかなと思いますし、それによる不確定要素も強いと感じます。





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