催眠療法というものに対する誤解
今日はただのつぶやきです
催眠療法というと、まだまだ何やら大仰なイメージがある
大仰な、というより、大それたようなイメージがあるようだ
危険じゃないのか？
怪しい、オカルト的だ
スピリチュアルではないのか
催眠術？
何か言わされたりやらされたりするのではないか
操られてしまうのではないか
催眠状態に入って出て来られなくなったりしないのか
目に見えない存在と繋がれるのか
セラピストが潜在意識を覗いてトラウマも不調も全部とってくれる、やってくれるんだ
良くも悪くも…おかしなイメージばかりあるのが、日本の現状である。
親戚で、心理学や心理臨床に携わっている兄弟のいる人でさえ、ついこの前、「催眠って危険じゃないの？」などと私に言ってきたくらいだ。
ちなみに、私はここの記事の中で、「催眠療法の危険性」については、良く綴る。これは、あくまでクライアントではなくセラピストへの警鐘である。しかも、「催眠」自体ではなく、催眠下で行う「セラピー」において、セラピストとしてやってはならないことをしてはだめだ、催眠療法は効果が絶大に働くだけに、逆効果になるようなことはやってはならない、という意味で書いているだけである。
これは例えカウンセリングであろうがどんな心理療法であろうが、他の分野であろうが同じであろう。
外科医に、手術中にメスを振り回してあちこちの血管を切りつけるなと言っているようなものである。内科医に、薬の処方を間違えて劇薬を渡すなと言っているようなものである。
これらを危険と言われたら、対人支援はすべて危険である。
上記の文言についてこの記事においていちいち払拭するつもりはない。
というのも、これらは全て払拭できるが、受けられる方に直接、事前の説明でお話している。
不安が、ここに挙げた表現だけとは限らないから。
しかし、全てを払拭できる言い方として、ひとつだけ、載せておこうと思う。
「催眠療法」というものの大きな特徴のひとつは、
クライアントさんの 自己治癒力(自然治癒力、自己回復力、自己問題解決力といったものも含む)を、極力、高めるものである。ということ。
セラピストはクライアントの内面をどうこうしたりするどころか、ただ、クライアントさんに寄り添い、クライアントさんが自分自身の問題を解消させたり回復しようとする力を支え、助け、増強し、今後にも繋がるよう更にクライアントさんがこれからも(ご自分の)潜在意識からの助けを受けられるように手伝うだけなのである。
催眠療法中は、クライアントさんが全部自分(潜在意識)で自分の解決法、解消法、治癒法を教えてくれる。セラピストはただただそれを受け取り、クライアントさん自身の中におられる偉大な医師に平伏し従うだけである。
(そのため……ある意味本音を言ってしまえば、私は他の心理療法を行っている時よりも、催眠療法を行っている時が一番楽である。セラピストは、ただただ余計なことをしない、ということだけに集中すれば良い…もちろん、偉大な医師の声を受け取り従うための技術能力は要るわけではあるが)
そして、催眠療法は、セッション後も永続的に自己の気付きの能力(潜在意識からのギフトを受け取る力、受け皿)がどんどんどんどん高まっていく。
つまり、受ければ受けるほど自己治癒力は高まっていき、適応能力も高まっていき、人生でぶち当たる壁を問題と感じていちいちぶつからなくなったり、問題が起きてもどんどん自分で解決できる自律性が高まっていく。
確かに、催眠療法というものは、セラピスト側に多少特殊技術は要る。そして、私がセラピストとしてやってきた経験から言えば、非常に深く幅広い知識が要る。応用力もいる。
そして、私自身が体験者であるが、うまく効けば(良いセラピストにつけば)、どこまでも深く大きな効果が発揮される。人生への影響力は絶大なものである。
だから怪しげなものに見られたりするのかもしれないが、しかし、要はなぜそう思われるかと言うと、
人間(クライアントさんそれぞれ)の内に眠る自己治癒力、可能性というのは、計り知れない無限のものだからなのである。
そのフタを拓くお手伝いをする催眠療法士の役割というのは、確かに非常に大きいが、非常に小さいなと、この頃、特に痛感している。
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