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。・。・。ことば。・。・。

☆ ☆ ☆


  (言葉は、むずかしいなあと、想うことがあります。
   むずかしいというか、言葉では足りないなあという・・・
   そんな感じが、しています。)


 それは、あなたが感じてる世界が、
 ことばよりも、

 もっと、広く、深く、遠くまで

 広がっているからです。

 
 たとえば、ひとつの花を見て「美しい」と感じる時、

 
 「美しい」と感じることには、
 それぞれの層のようなものがあるでしょう?

 
 「美しい」という記憶からやってくるもの。
 「美しい」という言葉からやってくるもの。
 「美しい」という感情からやってくるもの。
 「美しい」という情報からやってくるもの。


 どれも、おなじ、「美しい」ではありませんね。


 「美しい」。・。・それがどんどんと深まってゆくと、
 「美しい」という感覚が、

 あなたの知る世界を超えたものになるのです。


 あなたの記憶でも、あなたの言葉でも、
 感情でも、情報でもないところに


 あなたの感じるセンサーが広がっていったとき、

 あなたは、それに当てはまる表現を
 見つけることができなくなるのです。


 あなたが、感じるままでいいのです。


 表現が見つからなければ、
 言葉をなくしたまま、

 あなたは、そこにいればいいのです。


 「ことば」は、あとから生まれたものです。


 あなたが、「ことば」が生まれるよりも
 もっと前、もっと奥へとたどり着いたとき、

 「ことば」では表せない世界を垣間見るのです。


 「ことば」に、囚われる必要はありません。

 
 「ことば」は、力を与えてくれますが、
 それに、頼る必要も、依存する必要もないのです。


 あなたがその時、感じるままでいいのです。


 わたしを、感じてみてください。


 わたしたちの世界は、
 すでにあなたがたの「ことば」を超えています。


 「ことば」という伝達を通して
 交流していますが、


 あなたがその中で受け取っているものは、
 きっと、「ことば」のより奥にあるものでしょう。

 
 それは、きっと、
 「ことば」よりももっと深くにあるものでしょう。


 それは、「ことば」よりも遠く、
 「ことば」よりも密接に、
 あなたに降り注ぐエネルギーです。


 あなたは、チャレンジしています。


 あなたの知る限りのことばと、
 あなたの感じるという力を、
 最大限に使いながら、


 「ことば」を超えてゆく世界を
 表そうとしているのです。


 チャレンジは、たいせつです。


 「ことば」は、あなたがたの素晴らしい道具です。


 それを使うのが、あなたがたの世界においては、
 もっとも有効なやり方です。


 けれども、「ことば」だけで表現しようと
 思わなくてもいいのです。


 あなたが感じること、それがいちばん大切です。


 あなたが感じた所から、発すれば、
 あなたが感じた分だけのエネルギーが、

 「ことば」に乗って、運ばれてゆきます。


 あなたが深く深く感じれば、

 あなたの発した言葉は、
 深い深い、そのエネルギーを運んでゆきます。


 「ことば」の意味に、捉われないことです。


 「ことば」は、その音、その姿、その意味を
 トータルにして、伝えます。


 「あ」という音、「あ」という形、「あ」という意味。
 
 それらがトータルに放たれてゆきます。


 そこに、あなたの「感じる」というエネルギーが加わって、
 初めて、一つの「ことば」が生まれるのです。


 「ありがとう」・・・・

 
 その言葉、その音、その姿、その意味・・・

 そして、あなたがどこまで感じ、
 どこから発せられたかによって、


 運ばれてゆくものが変わってゆくのです。

 
 ですから、「ことば」を侮ってはいけません。


 「ことば」は、見えない世界をも運びます。


 いえ。「ことば」は、姿あるものも、見えない世界も、
 とらえきれない気持ちも、そこに在るエネルギーも、


 すべて、運びます。


 ですから、「ことば」を侮ってはいけません。


 発する時も、そして、受け取る時も、
 
 あなたの「すなお」な心で、感じてください。


 そうすれば、その「ことば」は
 生き生きと呼吸する命を宿し、

 繋いでゆくのです。


 「ことば」は、命を宿します。


 放たれるところから、そして、受け取るところから・・・


 その間に生まれて、はじめて、
 「ことば」が命となります。


 わたしから、そして、あなたから・・・


 こうして、はじめて、
 「ことば」が命となるのです。


 「ことば」を、大切にしてください。


 それを、ひとつの命のように、
 たいせつに、扱ってください。


 そして、「ことば」を失った時、
 恐れずに、すなおに、そこにいてください。


 「ことば」をたいせつにすると同時に、
 「ことば」に振り回されないでください。


 あなたがたと、こうして交流ができるのも、
 「ことば」のおかげです。


 「あ・り・が・と。う。。・」

 そして、「ことば」を外した交流にも
 チャレンジしてみてほしいのです。


 「ことば」を敢えて使わない、
 無音の交流です。


 「ことば」を発したり、受け取ったりする
 時差や、誤差すら超えて、

 
 「それ」は、ダイレクトに、
 互いに流れ合います。


 「ことば」を通さない交流です。


 どちらも、大切にチャレンジしてみてください。


 あなたがたにとって、
 「ことば」は永遠のギフトであり、チャレンジです。


 永遠に変わらず、そして、
 永遠に変わり続けるチャレンジです。


 「ことば」は、無限に広がり、
 微動だにせず、そこに在る、ギフトです。


 「ことば」は、あなたがたの進化の、
 ひとつのゲートになるでしょう。


 そこから、たくさん体験してください。

 そして、受け取ってください。

 2009.7.8.


 ☆ ☆ ☆ 

子どもの頃から、言葉が好きだった。

でも、それを知るにつれ、

言葉では表せないもどかしさも、感じてきた。


言葉を与えられた人間の、

ギフトとチャレンジ。

この宝物が、

見えないエネルギーも、

届けてくれることを、

さらに、大切に、してゆきたい。

2020.1.23.