CSIS 第6次アーミテージ・ナイ報告 ~統合された同盟に向けて

4月の岸田首相訪米直前に、戦略国際問題研究所(CSIS)はアーミテージ・ナイ報告書を発表をしました。動画はプレス発表時のものです。

提言は「統合された同盟に向けて」というテーマで、①統合作戦司令部の設置、②インテリジェンス提携とサイバーセキュリティの強化、③防衛産業と技術協力の重点化、④軍事的協定の拡大などが盛り込まれています。

敵対的なレジームとして、ロシア、中国、北朝鮮、イランを冒頭にあげています。対中防衛は当然ですが、R. アーミテージ氏の発言から、中東の安全保障にまで日本の役割を拡大し、「グローバル・リーダーシップ」を求めていることが明らかです。岸田首相の「未来に向けて〜我々のグローバル・パートナーシップ〜」という演説は、CSISの意図に応えるGOサインを出したものといえます。

日本は憲法9条問題があり、国連の敵国条項の縛りを受けているので、安全保障のグローバル・リーダーシップなどとんでもないと思いますが、アーミテージ・ナイ報告書どおりに線路が引かれていきますので、無関心ではいけません。

アーミテージ・ナイ報告書を徹底解説
https://www.nttdata-strategy.com/knowledge/reports/2024/240416/

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