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少年隊35th anniversary BEST 通常盤〜勝手に解説編(Disc 2) 「情熱の一夜〜ロマンチックタイム」

【Disc 2】
01. 封印 LOVE
02. FUNKY FLUSHIN'
03. 砂の男
04. You're My Life -美しい人へ
05. EXCUSE
06. Oh!!
07. 湾岸スキーヤー
08. 愛と沈黙
09. 情熱の一夜
10. ロマンチックタイム
11. 君がいた頃
12. 想 SOH


『少年隊35周年記念BESTアルバム通常盤』はこちらからも購入可能のようですので、よろしければご利用ください。



情熱の一夜 99.6.23発売 オリコンチャート24位
作詞 松井五郎 作曲・編曲 馬飼野康二 
累計売上枚数 23,090

ラテンは少年隊のイメージにピッタリなのですが
意外にもラテン系の曲が少ないのですね。
メキシコ辺りのムードラテンやサルサまで、肉食系の情熱的なサウンドは
少年隊に似合うと思うのだけど、ラテンはジャニーズの色ではない、という事なのでしょうか。
作詞は松井五郎氏。男性として脂が乗ってきて、その魅力が一際輝く時代に入っているので、安全地帯の歌のようにグッと渋くて大人っぽいものに仕上がっています。
作曲者の馬飼野康二さんは、60年代後半から70年代にかけてブルー・シャルムというグループ・サウンズのバンドで活動されていました。
馬飼野さん曰く、ブルー・シャルムは派手さはないけれど、ジャズっぽいコーラスを取り入れたお洒落なサウンドのバンドだったようです。その後、シングルリリースのみで1970年にバンドは解散。
実はブルー・シャルムはCBSソニーの契約第一号のアーティストだったようで、バンドの初めてのレコーディングに若き日の初代CBS・ソニーレコード社長、東京フィルハーモニー交響団名誉指揮者である大賀典雄氏が現れてタクトを振ったという逸話が面白い。
グループ・サウンズはいつか掘り起こそうと思っていたジャンルでしたのでこの際時代を遡って漁っていますが、演奏技術、サウンド、歌の上手さが素晴らしい。
今聴くと、歌詞が垢抜けていない感が否めないので時代の波に乗り遅れて消えてしまったのかと推測しますがサウンドは抜群ですね。
今ほどテクノロジーが全然発達していない時代なので、単純に高い演奏技術で勝負するしかなかったのでしょう。
60年代のサウンドって余計なものがなく研ぎ澄まされている音楽で溢れていた時代だったと私は見ています。
ただ、やっぱり暗さはありますけどね。
はっぴいえんど誕生前のエイプリルフールというバンドなんか今聴いても色褪せないです。【 小坂忠(Vo)菊池英二(G)柳田博義(Keys)細野晴臣(B)松本零(松本隆)(Dr)】
ブルーシャルムの活動時期と時を同じくしていますが、この辺で音楽もGSから一皮も二皮も剥けて洗練されたものになって行った。そのような印象があります。
そのひと昔前に「ジャニーズ」というグループが活動していましたが、(1962〜67年の活動期間)言わずと知れたジャニーズ事務所から初めてデビューした初代グループですね。
彼らの映像を初めて観てみたら、それはそれは素晴らしいパフォーマンスです!

先ずコーラスのハーモニーが美しくて驚きました。
特に英語の発音が上手くて本来のネイティブ寄りの発音で自然な感じなのですよね。
ジャズ歌手ですら日本人の英語の発音ってアクセントが強くて聞き辛い人が殆どなのに、昔の時代の方がむしろアメリカに近いのか。
音の捉え方も全然違っていて驚きました。
踊りも複雑な動きはしていないのに華やかなんですね。
これがジャニーズの王道だとしたら、少年隊はその系譜を受け継いだ、王道のど真ん中を走っていたグループだった。

この映像を見たところ、それはほぼ間違いないでしょう。



ロマンチックタイム 00.2.2発売 オリコンチャート35位
作詞 古山博 作曲 林哲司 編曲 船山基紀
累計売上枚数 18,680

作詞者の古山博氏の情報が余りないなと思ったら、実はシンガーソングライターの杉真理さんだった事が判明した。
作曲は個人的に大好きな林哲司氏。
林哲司さんもかつてはシンガーソングライターとしてデビューされていました。
林さんと言えば、筒美京平に続くヒットソングライターですよね。
私は何と言っても杉山清貴&オメガトライブでの康珍化氏とのコンビの作品で大好きになりました。
この「ロマンチックタイム」は林さんらしく明るくて軽快なパーティーソングのようなイメージ。
歌詞にも「シンデレラ」というフレーズも登場しますしね。
聴いていてウキウキ楽しい気分になります。
林さんの作曲である、1985年の杉山清貴&オメガトライブ「二人の夏物語」や
同年の河合奈保子「デビュー~Fly Me To Love」などの曲のように、
曇り空の切れ目から太陽の眩しい光が現れて晴れ間が広がって行くような
その場の雰囲気をパッと明るくするような、そんな曲調が特徴的だなと思っています。
このマキシシングルのカップリング曲では少年隊メンバーのそれぞれのソロ曲が収録されており、錦織さんと植草さんは作詞をされていますが、東山さんだけ作詞をされていません。ヒガシは何で書かないの?
彼は徹底的に表舞台の方なのですね。
ヒガシはニッキやかっちゃんとはまた違うこだわりの持ち主なのでしょう。
自分の美学を貫くところが天秤座っぽいワ。

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