見出し画像

Keep The Frame(伝統の火を絶やすな) 〜Barry Harris

このところニューヨークからの訃報が続いている。
先日、とうとうジャズピアニストのバリー・ハリスが逝ってしまわれた。
いつかはこの日が来るとわかってはいたけど
寂し過ぎてまだちょっと受け止められない。
彼が築き上げて来たジャズコミュニティはとても温かで優しくて
そこに居る人達はみんな家族みたいな人間味溢れる場所だった。
私もそこの一員として、一時期彼らと同じ時間を共有出来たことは
今考えると、それは奇跡のような出来事だったのだと思う。
ニューヨークを離れることで彼らと会う機会がなくなってしまうことが
とても心残りだったけれど、もうそれは仕方ないと諦めた。
バリーに最後に会ったのは彼のワークショップで、私が日本に帰国すると言ったら
歌を一曲歌ってくれて、今度日本に演奏をしに行く予定があることを教えてくれた。
彼はとても愛情深くて聡明でソウルフルで温かくて優しくて、素晴らしい教育者であり、ビバップの伝道者として亡くなる直前までその人生をジャズ・ミュージックに捧げておられた。
彼のお葬式の様子が動画配信されていたので、彼の死顔を見せて頂いたら
それはそれはとても穏やかで綺麗なお顔をされていた。
死顔はその人の生きてきた人生を表しているのかも知れない。
お別れの言葉はまだ言えないけど、いつかまた、霊界でもお会いしたいと思う。
私がバリーの演奏で最も好きな曲はセロニアス・モンクの「Ruby My Dear」だった。


お読み頂き、どうもありがとうございます! もしよろしければサポートをよろしくお願いします。 とっても励みになります♪ 嬉しくてもっと書いちゃいます!