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少年隊35th anniversary BEST 通常盤〜勝手に解説編(Disc 2) 「君がいた頃〜想SOH」

【Disc 2】
01. 封印 LOVE
02. FUNKY FLUSHIN'
03. 砂の男
04. You're My Life -美しい人へ
05. EXCUSE
06. Oh!!
07. 湾岸スキーヤー
08. 愛と沈黙
09. 情熱の一夜
10. ロマンチックタイム
11. 君がいた頃
12. 想 SOH


毎回、沢山の方々に少年隊に関する記事をご覧頂いているようで

心から感謝を申し上げます。

有難うございます!!

アルバムのリリースも来週へと迫っていますが、何せ膨大な数の楽曲があり

全曲解説にはまだ程遠いのですが、出来るところまでやって行こうと思いますので

どうぞよろしくお願いいたします。

『少年隊35周年記念BESTアルバム通常盤』はこちらからも購入可能のようですので、よろしければご利用ください。



君がいた頃 01.2.21発売 オリコンチャート26位
作詞 Platina   作曲・編曲 馬飼野康二
累計売上枚数 21,830

この曲は全く聴き憶えがない曲でした。
そういう方もきっと沢山おられると思いますが
こうして全シングル曲収録を含めたベスト盤をリリースするのは、
隠れた名曲や再評価されるべき楽曲にもう一度光をあてる事になりますので
意義深いものがあります。
この曲の作詞者は錦織一清さん。「Platinaって誰?」と思ったらニッキだった。
「PLAYZONE 2000 THEME PARK」 の音楽でも「Platina」名義で何曲か作詞をされています。
「ゴールド」ではなく「プラチナ」なんだ(笑)
「プラチナ」はブライダルリングに使用されるのが一般的ですが
実は日本は世界最大規模のプラチナ消費国なのだそう。
こういうペンネームを付けるところにニッキの女性性の高さを感じる。     
ちなみに私は錦織さんの女性性が好きなのですよね。男らしいけど女性性が高いような方はクリエイティブな人に多いですね。
特に芸事を職業とする方は高い女性性がないと出来ないのではないでしょうか。

ともかくこの曲をじっくりと聴いてみたら、凄く心に染み入るいい曲なんですよね。。。
歌詞の中に「針と糸」というフレーズが出てきて一瞬「エッ?針と糸?」とびっくりしたのですが、
あれほど煌びやかな世界を歌っていた遠い存在であるはずの少年隊が、急に身近な存在の人になったようで、やっと等身大の、自然体の彼らを感じる事が出来る曲のようにも思えました。
作曲は馬飼野康二さん。なんだかクラプトンが歌いそうな、もっといろんなミュージシャンがカバーしてもいいような親しみのある曲ですね。
馬飼野さん、こんな曲も書けるなんて!幅広くて高い音楽性をお持ちの作曲家なのですね。 
いやあ、、、見直しました。
もっと掘り下げて聴きたくなる作家さんです。
同時に少年隊のレンジの幅広さにも唸らされました。何故なら「仮面舞踏会」から見てこの世界観を歌えるって凄くないですか?
どんな楽曲にも負けてしまう事なくサラっと歌いこなしていたのだと、改めて彼らの音楽性の高さに驚かされます。


想SOH 06.7.9発売 オリコンチャート39位
作詞 島崎貴光 作曲 Thomas Thornholm/Michael Clauss/Dan Attlerud       編曲 m-takeshi
累計売上枚数 5,306

作詞者の島崎氏は、山下達郎氏が所属する音楽事務所「スマイルカンパニー」に所属しているクリエイターで
「PLAYZONE 2006 CHANGE」の音楽でも幾つか作品を提供されている。
この「想SOH 」の歌詞はまさに近年の世相を表しているような、メッセージ性の強い歌で、少年隊が最後にリリースしたシングル曲でもあります。
当時は少年隊の年齢も40代に突入した頃で、酸いも甘いも嚙み分け様々な感情のテイストも味わってきていた頃と思われます。
2006年のリリースですが、今でも全く違和感なく聴けるのではないでしょうか。
少年隊が長いキャリアを積んで来たからこそ、こういった説得力のあるメッセージソングを歌えるのだろう。
ファイナルに相応しい曲だったのですね。


作曲者はThomas Thornholm、Michael Clauss、Dan Attlerud、の御三方。
彼らはスウェーデン人の作曲家で、世界的なスウェディッシュ・ダンス・ポップ・グループ「アルカザール」の元リードボーカルでもあり、ソロでも活躍しているMagnus Carlssonというシンガーに作品を提供したり、アルバムもプロデュースしています。
そのクリエイターの方々が何故少年隊の楽曲を手掛けたのか、どういうルートで発注したのか詳細は不明ですが、この頃になると、曲の発注先に変化があって、
「PLAYZONE 2006 Change」のサントラ盤では殆ど日本の作家ではなく外国人の作曲家名が連なっています。
彼らはスウェーデンのサウンドクリエイター集団なのでしょうか?
嵐やkinki kidsの楽曲、日本のアニソンまでをも手掛けているようでした。

しかし「PLAYZONE 2006 Change」のサントラ盤のクレジットをよく見てみると、「Shusui」こと 小杉周水さんという、日本の作詞作曲家、音楽プロデューサーとスウェーデンのクリエイターとの共作があって(眠れぬ夜:東山ソロ)
調べてみたらどうやらShusui氏がスウェーデン人のクリエイター達と交流があり、
彼らとのコラボレーションの作品を国内外へ提供しているようなので、
もしかしたら彼の紹介というルートだったのかも知れません。
Shusui氏の少年隊への楽曲提供は他に「PLAYZONE 2005 〜20th Anniversary〜」のサントラ盤で「Mysterious Dance(東山ソロ)」という曲もありました。

編曲のm-takeshi氏は増田武史さんで作詞者の島崎氏と同じ音楽事務所に所属しており、「eyelis」という、サウンドクリエイターによるユニットを組んでアニソンを手掛けている。
ちなみにサントラに収録されている「想SOH」のアレンジャーは「あおい吉勇/m-takeshi」のお二人の共作となっていた。

カップリング曲の「自分で選んだ明日をゆく」は、なかなか面白い構成になっており、メンバーそれぞれ1番、2番、3番と順番に歌ってゆくのですが、歌詞にそれぞれの主張が込められていて全く違う曲のようにアレンジを変えています。
まるで一つの芝居を見ているようなストーリー仕立てが聴いていて面白い。
ただ、こちらは今回のアルバムには未収録ですので、是非シングル盤でお聴き頂ければと思います。    


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