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介護職だからこそ美容を

誰も見てないから。
見せる人もいないから。
果たして本当にそうでしょうか??

同じく介護職の人に聞くと出てくる事の多い言葉です。
極端なのかな、と思うのですが。
美容にとても興味のある方とそうではない方。
クッキリ分かれるこっちの業界。もちろん私は前者です。

冒頭の文章に戻ります。
いいえ、見てる人はいます。
それはご利用者様はもちろん、そのご家族も見ています。
ご高齢だからと言って侮ってはなりません。
勿論土地柄、環境等で様々ではありますが、「人の見る目」を気にしてこられた世代の方々。
よくよく見ると、使いかけの化粧品。
それも高級ブランドの物が…、という事もありました。

そんな方々の介助に入ったときの事です。
少々調子の悪かった私。
すぐに「顔色が悪いけど大丈夫?」と言われてしまいました。
そうなのです、認知症でも、精神的にしんどくても、
お客様、ご利用者様は私たちのことも見ています。
それはご家族も一緒。
たまに来るからこそ「ちゃんとやっているのかな?」と心配されてくるのです。
そんな時に私たち介護職員の清潔感が足りなかったら?
どう思われるでしょうか。

常々思います。
「華美ではない清潔感」とは、誰の視点なのかと。
清潔感なんて、見る人によって変わるものです。
髪だけ束ねていれば清潔だと思う人もいれば、化粧をしてこそ清潔感だと思う人もいるはずなのです。
TPOという訳ではないと思いますが、自分がいるこの場にいる人達は、どんなライフスタイルを送ってこられたのか、どういう生活を送りたいのかで自分の容姿のレベルも変わってくると思っています。

私の今勤めている場所は、どちらかというとおハイソ(古い)な方々がいる所です。
だからこそ毎日ファンデをつけて、チークも、アイシャドウも塗ります。
それが私のモチベーションでもありますし、何よりご利用者様からのウケが良いからなのです。

「いい香りがするわ、何かつけてるの?」
「素敵な色ね、好きな色だわ」

そんなところから始まるコミュニケーションもあります。
と、ここまではきれいごとです。
例えば、自分がこれから介護を受ける側になった時。
加齢臭のする頭を寄せられたいのか。
ざらついた二の腕をつかみたいと思うのか。
脂でテカテカの顔に近づきたいと思うのか。

私だったらゴメンです。
それが生きていく為で必要だったらやむを得ないでしょう。
けれど、本当だったら触りたくない。
私はそう思うので、良い香りを纏いたいし、髪もサラサラでいたいし、
顔も綺麗で、二の腕もツルツルでフワフワでいたいと思っています。

清潔感とはどこからどこまでなのか。
介護職に美容は必要ないのか。
そんなお話でした。
どこから手を付けていいのか分からない人もいると思います。
そういう人向けの記事も書いていきたいな。
では。

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