見出し画像

プレゼントの選び方

「こんなに良いものをあげたのに!!」
「こんなに高い物だったのに!!」
「ブランド物なのに!!」
って思った方、いらっしゃるのではないでしょうか。
私自身もそういう人間だったのです。

10年前、付き合っていた人にZIPPOのライターを贈った事があります。
その方はヘビースモーカーでしたから、きっとライターなら喜んでもらえるだろう。と安直な考えを抱いて。
勿論喜んで頂けました。けれど、続いたのは1カ月。
何故か。ご存じの方もいるとは思いますが、ガスやオイルの注入が必要なのですね。彼曰く「めんどくさいから、使わなくなっちゃった」とのこと。
当時は「良い物をあげたのに!!」。そう怒り心頭の私。
貰ったのがトップバリューのパジャマだったからかもしれませんが。

先日、久しぶりに人にプレゼントを贈る事があって、改めて、「人に物を贈る」という事について考えてみたのです。
「タバコ」というものが身近にある人にとってライターもまた身近な存在であったはず、それなのになぜ「オイルの注入が面倒」という理由で手放してしまったのか。
そう、あくまで「タバコを吸う」という行為が彼にとって身近な訳で、火をつける為であれば、100円のライターでもなんの問題も無い訳です。
そのことから、私はプレゼントを贈るうえで、いくつか要素に分ける事にしました。


①重要性
 →その人にとってそのテーマがどれだけ身近で、重要度が高いか
②環境性
 →①に付属する事。それに関する環境的な部分。生活する場面など。
③価格帯
 →その人が値段を調べた際に「こんな高い物を!」と威圧感を抱かない基準。
④認知度
 →贈るアイテムのメーカー・ブランドが有名かどうか。


とりあえずこの辺でしょうか。
順を追って説明を入れていきます。
まず、①重要性からです。
始めに出した例題では「タバコ」でしたが。贈る相手が何を生活の一部として大事に思っているか。ゲームの人もいるし、食事の人、私みたいに美容の人、服の人、色んな方がいると思います。その大事に思っている物を「テーマの路線」に決めると、その後が楽かもしれません。
相手に全く違うテーマの物を贈ってしまった時、「なぜこれを??」と困惑するでしょうし、「要らないな…」と表情に出てしまったときにはお互いいい気分にもなりませんよね。
テーマさえ合っていれば少しズレがあっても、その違和感やズレみたいな部分を最小限に抑える事が出来るので、ここは必須の部分と考えていただいて構いません。


次に、②の環境性ですね。これも結構大事です。①と②は割と連動してたりします。その人の生活リズムやスタイルがどんなものか、といった感じです。仕事の時間は朝型なのか、夜型なのか。外でするタイプの仕事なのか、屋内なのか、それとも自宅なのか。休日はどこで過ごすのか、何をして過ごすのか。といった、その人のパーソナルな部分です。推測でも構わない部分であったりしますが、知ってれば知ってるだけ選択肢は広がっていくので、プレゼント選びもグッと楽しくなりますし、楽にもなります。インドアな人に対してアウトドアな物を渡すのもズレていますし、屋内で過ごしている人にサングラスを渡すのもナンセンスですよね。
例えば、①のテーマが自分と同じ趣味の方もいらっしゃるとは思います。もちろんそちらの方が選ぶのも楽だとは思います。ですが、②のスタイルがとても重要になってくるのです。人のスタイル、リズムは人から強要されると非常に気分が悪い物。自分が「それは変だよ」と思う事でも、相手からすると「普通」である事もあるのです。ポテトチップスを箸で食べるのか指で食べるのか、唐揚げにレモンをかけるのかかけないのか。人のスタイルとは性癖の様な物。自分の価値観で決めつけてはいけないのです。
なので、普段からその人がどういうスタイルで生きているのか、そういう部分も見れていると楽かもしれませんね。

それでは次、③価格帯です。
これは多分体感した経験がある方もいらっしゃるはず。
「こんな高いもの頂けません!」「そう言わずに!!」
というやり取りも…。そう、値段です。値段は想いの大きさではありますが、大きすぎる想いは時にして重すぎて受け取っていただけない事もあります。それではその人にとって「ちょうどいい値段」はいくらくらいなのか。
友人であれば3000~5000円?恋人であれば??これも②に関係する事かもしれません。お互いの距離感、関係はどれくらいの値段が許されるのか、購入する前に立ち止まって、考えてみて欲しいです。

最後です。④知名度ですね。
これは本当にシンプルです。そのブランドがどこのものなのか。
人を簡単に喜ばせるポイントでもあります。逆に知らないブランドだと「?」と思わせてしまう重要なポイントでもあるのですが。
そのブランドの知名度が高ければ高いほど、「えぇっ、いいの」と思う方もいらっしゃるでしょう。ですが、ここで価格帯を合わせておけば「あ、これくらいなら…」と調べた時に安心して頂けるかもしれません。
つまり、③と④はセットの様に考えて頂けると幸いです。
価格帯と知名度、このバランスを合わせた贈り物が一番良いわけです。(持論に過ぎませんが)

これはプレゼントを贈った人が後から起きがちな事なのですが…。
「思った結果にならなかった」という事。
使ってもらえなかった。
自分の考えていた使い方をしてもらえなかった。
いい感想をもらえなかった。
そんな方にこの言葉を贈ります。

「贈った後の事はその人次第」

期待し過ぎてはなりません。
使ってもらえるだけありがたいと思いましょう。
期待している結果になったらその時は「自分の予想通り!!」と競馬が当たったくらいの気持ちでいた方が良いです。
ライターに給油してもらえなかろうが、
化粧品のジャーに指を突っ込まれようが、
アクセサリーが磨かれずに黒ずんでいようが、
その人の生活スタイルがそれだけそのアイテムと「距離が遠い」。
それだけです。
一流ブランドだろうが、有名ブランドだろうが、そんなことは相手にとっては「知らないこと」です。
優しく思うのであれば、使い方を紙に書いていれておく、それくらいで良いのではないでしょうか。
そして使っていただけなかったら、「じゃあ次はもっと喜んでもらえるものを!」と思う事が、良い関係を維持していく秘訣だったりするかもしれません。

恋人に贈る形の文章になってしまいましたが、
これらの方向性はどの相手にもヒットします。
家族、友人、恋人。
是非使ってみてくださいね。
ではまた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?