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年末年始の帰省と足のむくみ

年末になりました。今年は帰省される方も多いのではないでしょうか。

旅行は楽しいけれど、飛行機狭い席に座っていると足がむくみますよね。飛行機の機内は気圧が低く、血液が濃縮され循環がさらに悪くなります。
足のむくみにはさまざまな原因があります。高齢者の足のむくみでの最も一般的なのは、下肢の静脈の機能不全です。その他にも、肺水腫、深部静脈血栓症 (DVT)、心不全、肝臓および腎臓疾患、甲状腺疾患、悪性腫瘍、感染症、長時間立ちっぱなしであること、妊娠、肥満、睡眠時無呼吸、塩分の過剰摂取などで起こります。リンパ浮腫 (間質液の蓄積)、および脂肪浮腫 (脂肪の分布異常) もむくみの原因になります。場合によっては、降圧剤、ステロイド、ホルモン療法などの薬の副作用でむくむこともあります。
そんな空の旅による腫れや合併症を避けるための工夫を覚えておきましょう。

フライト中
・通路側の席に座って足を出来るだけ伸ばしましょう。一番前の席は足の前に最大限のスペースがありますし、他の乗客に気を遣わずに立つことができます。
・なるべく足を組まないようにしましょう。
・フライト中は靴を脱ぎましょう。
・シートベルトのサインが消えたら席の周りを立ったり歩いたりして、循環を増やすのもいいでしょう。ふくらはぎの筋肉が収縮して、ふくらはぎから血液が押し出されます。
・圧迫力のあるストッキングやソックスは着用しましょう。血液を足から心臓に戻すのに役立ちます。医師に確認し、適切な圧力の商品を選んでもらってください。
・ふくらはぎや足裏のマッサージをしましょう。これによって循環が促進されます。また膝や足首を曲げ伸ばしすることでさらに循環が促進されます。カフェイン、アルコール、塩辛いお菓子などは避けてこまめに水分補給しましょう。

着陸後
・着陸したらすぐにできるだけ歩き回るようにしましょう。
・飛行機を降りた後、暖かい場所にいったり、暖かいシャワーを浴びたりすると、足の循環がよくなり、血液がスムーズに流れるようになります。

妊娠中や大手術を受けたばかりの方は飛行機に乗っていいかどうかを医師に相談してください。ピルの内服、太りすぎ、がんまたは血液凝固障害、心不全、60歳以上、長時間座っていることなどは血栓形成のリスクです。
深部静脈血栓症の症状は足の腫れ、熱感、圧痛、痛みなどです。足に出来た血栓が体内を飛んで肺の血管に詰まった場合に肺塞栓症になり、突然の息切れ、頭のふらつき、頻脈、深呼吸や咳で悪化する胸痛などの症状があります。

長時間の移動は様々なトラブルを引き起こします。気をつけながら良い年末年始をお過ごしください。







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