ネガティブを減らし、ポジティブになる方法

※この記事は前回の記事「ポジティブな人だけがうまくいく3:1の法則」の続きです。

前回の記事で、ポジティブになるにはふたつの方法があると書いた。そのひとつは「ネガティビティを減らす」というもので、もうひとつは「ポジティブを行動に移す」というもの。今回の記事では、具体的な方法を書いていく。

「ネガティビティを減らす」その具体的な方法には更に2つある。

1つは「ネガティビティに反論する反射神経を鍛える」というもの。前回の記事でネガティブな思考とは反芻することで定着すると書いた。だからその癖を断つ為には、咄嗟にネガティブな感情が湧いたとき、瞬時に考えをシフトチェンジすることが重要になってくる。そのやり方はこうだ。

①インデックスカードを用意する。 ②そこに日頃自分が感じているネガティブな感情を書き出す。1枚につき1つ。(たとえばコンプレックス。「丸い顔がいや」「作業が遅い」「彼からの返事が遅い。私に魅力がないから?」等々。本当になんでも。自分の気持ちが落ち込んでしまうときに考えていること) ③かけたらそれを裏返してシャッフルする。 ④カードを1枚引いて、それに瞬発的に反論する。その時うんと堂々とすること。

例えば「丸い顔がいや」には「どうして?こんなに美味しそうなほっぺ、皆が羨むに決まっている。見ているだけで幸せになるわ」。「作業が遅い」には「私は何事も丁寧にやりすぎる。めったにできることじゃない。素晴らしいわ」。「彼からの返事が遅い」には「なんでも私は気にしすぎるのよ。彼は仕事が忙しいのかもしれない。でももしかしたら私が彼の趣味に詳しくないからかもしれないから、今日からちょっとずつ勉強してみよう」などなど。考え方は自分で導けるのだ。

このゲームはネガティブな思考回路を経つ癖をつけ、ポジティブな考えに導いてくれる。

続いてもうひとつの「ネガティビティを減らす」方法は、「ストレス発散方法を見直す」だ。ネガティブな気分になるとそれを晴らそうと様々なことをする。中には「過食してしまう」「酒」「セックス」「お金の無駄遣い」などもあるだろう。それらは一時的に満たして、気分を晴らしてくれるかもしれないけれど、あまりに代償がある。自分がふだんしている「ネガティブな気分転換」と「ポジティブな気分転換」を書き出してみて、「ネガティブな気分転換」があるならば、その気分転換をしそうになったときに、それをどう「ポジティブな気分転換」に持ち込むかを考える作業。それがこの「ストレス発散方法を見直す」だ。

「ポジティブな気分転換」は、ちょっとでもネガティブから気をそらしてくれて代償がないものならば何でも良い。散歩、テニス、バッティング、編み物、数独、クロスワード、お菓子作り・・・。そして気分転換はいつ必要になるかわからないから、その準備はいつでも万端にしておくべき、と本にはあった。その通りだと思う。


最後に「ポジティブを行動に移す」は、前回の記事で書いた、ネガティブな人との付き合い方の対応策でもある。例えば私がいま一番ネガティブを感じる相手は家族だ。この「ポジティブを行動に移す」では、前回の記事で書いた「相手のいい面に着目する」ことから、そのことに感謝をしてみる。

例えば私は「現在親切な母」に対して違和感を覚えているけれど、親切なのはいいことだ。母にも様々な葛藤があったはずだし、その中で金銭面と衛生面だけでも私を支えてくれていた。それは感謝してもしきれないことのはずで、しかし私はそれでも母に対して「許せない」ような気持ちと「違和感」「白々しさ」を払拭できず、そのくらいの事を母は私にしたはずなのだ。それでも、様々なことがあったあと、疎遠になる可能性もあったはずであるのに今こうやって親切にされている、そういう道を選んでくれたことを感謝しなくてはいけない、そう思うから私はそれでも母に対して「違和感」を払拭できない自分を責める。 

と、まぁうだうだネガティビティの堂々巡りをしてしまうのだけれど、この作業ではとにかく面倒な事は考えない。ただシンプルに感謝を表現する。ここで誰か、ネガティビティを思い起こさせる人物を想像してほしい。次に、その人の少しでも良い面。人間らしいと言われるような自分にも共感できる面を想像してみる。そして考えてほしい。

・ちょっとした仕事を代わる  ・その人の好きなお菓子などを「日頃の感謝」といって突然プレゼントしてみる  ・「最近どう?」と親しい気持ちをもって相手の話に耳を傾けてみる

そんな「恩返し」を不意にしてみる。相手となんとなく心の距離が縮まるかもしれない。

以上が私が「ポジティブな人だけがうまくいく3:1の法則」の中から抜粋したポジティビティを増やす方法だ。本書の中には更に、幾つかの「ネガティビティを癒やし、ポジティビティを増やす方法」や、「なぜ3:1のポジティブがいいのか」など、ポジティブにまつわる多くの事柄が書かれている。自分自身のネガティビティに悩む方には、ぜひともおすすめできる1冊だった。

ネット記事ひとつ読めば代替がきくような本も多い、情報過多なこの護持せでも胸を張って薦められる。

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