見出し画像

自主制作映画監督ドキュメント1

「若い頃からの宿題を果たす」


自主制作映画作りに現在取り組んでいます。
今まで、ぼややんと書いておりましたが、気持ちを引き締めて、しっかりと書いていこうと思います。

なんで、大変そうな自主制作映画を撮るか

自分は、本業は一応グラフィックデザイナーなのですが、
その仕事の延長で、動画を撮ることもありました。博物館の館内放映用の素材や、結婚式の披露宴、結納の様子や、ダンスの発表会、空手部の卒業パーティなどの動画を撮ったり、編集したりして、DVD-Rを納品したりしました。
でも、そういう動画は作れても、映画は難しかったです。

若い頃から作りたかったのですが、

「撮りたい!」という場面はあっても、それをストーリーに収束させる事ができませんでした。

編集機材も高かったし、とても大事なことですが、人への礼儀が出来ていなかったため、一緒に作る人も集められませんでした。そういう人としての器がなかった事も大きい原因です。

その後、数十年におよぶ「くすぶり」が胸の内にあり、このまま人生終わるのは嫌だなあと思いつつ、日々をやり過ごしていましたが、人生のTO DOリストの上位にいつも「映画制作」と「音楽制作」がありました。(音楽もまた…以下同様)

しかし、恥の20代から50代に年齢を重ね、ひょんな事から、脚本を書くことになったのです。たぶん、「ゆくゆくは映画を撮りたいんですよねえ」と口癖にしていたからでしょう。「へえ、映画ですか」「はい」「撮るなら、ここ貸しますよ」という前にも書いた会話があったのです。それから1年半。ようやく完成したところ、転がるようにコトが動き出しはじめたのです。

「若い頃からの宿題をやり遂げろ」

そんな風に、誰かに言われた感じで、猛烈に動かされ始めたのです。

偶然が必然、シンクロがどんどん起こる。あら不思議。でも、これで自分の数十年におよぶ「くすぶり」から解放されるなら、人生かけてやってやろうじゃないか!と思い切って乗っかってみました。そういう次第です。

あまり、人には話していませんが、

今回、映画のテーマ曲というのがあって、これは実は、まだ19歳の頃に作った曲なんです。自分で作っても、うまく弾けなくて、録音などちゃんと残していませんでしたが、ことあるごとに頭の中で鳴っていて、これもいつか完成させたいなあ、と思っていました。今回の脚本のクライマックスに、「この曲だ!」と思い、やっとリモートキーボードを購入し、一生懸命、19歳の頃にうまく弾けなくて諦めたフレーズを思い出すところから始め、デモを作るのに、左手と右手のパートを別々に録音する、というぶざまで画期的な試みで、ようやく人に聴かせてもよい(?)ものが出来、脚本、テーマ曲デモ、企画書を束ねて人に話をし始めたのです。

だから、この映画を完成させる意義というのは、いくつもあるんですが、
まずは、自分の宿題を片付けるということでした。

自分のバカさ加減を受け止め、それから逃げずに、ちゃんと形にして、人に見せれるものを作る。オレの人生は、これをやらなければいけないんだ!という事に改めて気付かされ、始めたわけです。

人として、完璧になるのは大変だけど、
自分が夢に思い描いた事を実現させるくらいは、ちゃんと努力したい。

「仕事」はお金を稼ぐことだけど、「夢」はお金を失うんじゃないかという恐怖もあって、なかなか踏み出せずにいました。でも、デザインを請け負うこと以外に、「創作」も仕事なんだと、やっと割り切ることが出来るようになって、前に進んでいます。

これから、お金のことや、人のことや、場所のことで、めちゃくちゃ悩んで、眠る時間も削られる日々になりますが、頑張ります。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?