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勝手に鉄道検定:218問目

難易度 : ★★★★★★★★☆☆(Lv. 8)

【問218】「JRの在来線で多く使われる軌間である1067mmは"狭軌"と呼ばれ、九州新幹線などで使われる"1435mm"は"広軌"と呼ばれる。」この文で間違っている箇所はどれか?

1. 狭軌
2. 1435mm
3. 広軌

明日1/24(日)の11:45頃までは、Twitterにて実際にご解答いただけます。
現在解答できる鉄道検定のツイートは、固定ツイートに設定しています。
https://twitter.com/cosine_travel


ご覧いただきまして、ありがとうございます!
「勝手に鉄道検定」の記事は、2部構成となっています。

・問題の「出題
・前の問題の「解答・解説」(簡易版)


この記事では、下記の内容をお伝えします。

・問218の「出題」
問218 : 在来線や新幹線における軌間の説明

・問217の「解答・解説」(簡易版)
問217 : スイッチバックが不要な駅

※「出題」は、記事の冒頭にてさせていただきました。

問211~問220のテーマは、「線路・設備」です。
主に線路など、鉄道が走るための設備に関する問題を出題します。
問211から問220にかけて、難易度がどんどん上がっていきます

詳しい「解答・解説」は、こちらの記事をご覧ください。
※上記の記事は、「1/26(火)」から閲覧可能となります。

「勝手に鉄道検定」の問題一覧は、下記の記事にまとめています。


問217の「解答・解説」(簡易版)

正解は、「2. 湯田中駅」です。
湯田中駅のスイッチバックは、2006年の駅改修工事により廃止されました。

ここまで当たり前のように「スイッチバック」という言葉が出ています。
この記事を読んでくださっている方の中には、「スイッチバックって何?」と思う方が居るかと思います。
まずは、軽くスイッチバックについて説明します。

列車はいつも平坦な場所を走る訳では無く、山の中なども通ります。
山を登ったり越えたりするには、坂道を走る必要があります。
とても急な坂にして直線的なルートにすれば早く目的地まで着きそうです。

しかし、鉄道車両はとても重いので急な坂には耐えられません
最悪の場合、坂を高速で逆走した車両が脱線して麓の施設を破壊してしまう危険性もあります。
よって、坂の勾配をなだらかにする必要があります。

勾配をなだらかにするためには、遠回りしてジグザグに線路を敷設します。
日光のいろは坂や自転車で急坂を上るときにジグザグするのをイメージしていただければ、分かりやすいかもしれません。
自動車や自転車はそのままの進行方向でジグザグに進むことができますが、列車はそんな急カーブはできません

よって、列車は進行方向を変えながら進みます。
Zの字のようにジグザグに敷設されて折り返し可能な構造を持った線路や、進行方向を変えながら進むことを「スイッチバック」といいます。

坂道の話をしましたが、スイッチバックは平坦な場所でも行われます
例 : 藤沢駅(神奈川県)、飯能駅(埼玉県)、遠軽駅(北海道)

選択肢の駅は全てスイッチバック構造を持つ駅でしたが、長野電鉄長野線湯田中(ゆだなか)駅のみ現在はスイッチバックがありません。

かつては、坂道を越えたすぐ先に湯田中駅がある構造でした。
2両編成の列車を運行しているときには問題ありませんでしたが、3両編成の列車を運行する場合は3両目が坂の途中まではみ出してしまう状況でした。
坂の途中に列車が停まるというのは、望ましくない状況です。

そこで、平坦な位置に3両分のホームを作り、湯田中駅をいったん通過してスイッチバックをした後に平坦なホームに入るという構造にしました。
この構造は2006年9月に解消され、現在ではスイッチバック不要です。


姨捨(おばすて)駅は、日本三大車窓の1つにも数えられます。
善光寺平の景色、特に夜景が綺麗な場所として有名です。
近くには棚田もあり、そこに写る月は田毎(たごと)の月として親しまれています。

良ければ、こちらもご覧ください!
(夜景はありませんが…)

大畑(おこば)駅は、スイッチバックに加えてループ線がある駅です。
坂道を越えるためにはスイッチバック以外にもループ線も有効で、その2つを組み合わせた駅になっています。


こちらの記事でも、スイッチバックのある駅が紹介されています。
出雲坂根駅はスイッチバック以外にも、ある名物があります。
もし興味がありましたら、ご覧ください。


ここまでご覧いただきまして、ありがとうございました!
明日以降の「勝手に鉄道検定」も、よろしくお願いします!

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