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サブドミナントマイナー

ちょっと久しぶりの投稿になります。
そして、いよいよ私の薄っぺらい音楽理論の知識はそろそろネタ切れしそうです。何か仕入れないと。

今回はコード進行の話になります。
エモい進行になるので、是非覚えてください。
そして、聴いている曲のなかで「何このコード進行、エモい!」と思ったらサブドミナントマイナーの可能性があるので確認してみてください。

コード進行は、ダイアトニックコード内であれば問題ない話と、ドミナント・モーションおよびセカンダリー・ドミナントの話はしました。
忘れた方はこちらからどうぞ。

サブドミナントマイナーも、セカンダリー・ドミナントと同様にダイアトニックコード外からコードを借りてくる方法になります。

同主調

例えばCメジャースケールの場合、Cマイナースケールは同主調という関係になります。
クラシックなんかでの言い方だと、Cメジャースケールはハ長調と言います。対してCマイナースケールはハ短調です。長調・短調の違いはあるものの、ルートの音が同じ関係を同主調と言います。
メジャースケールとマイナースケールの関係は平行調というものもありますので、忘れないでください。(Cメジャー→Aマイナー)
使うスケールが全く同じというものです。

サブドミナントマイナー

サブドミナントマイナーとは、簡単にいうとメジャースケールにおいて同主調のマイナースケールのコードをちょっと拝借する方法です。
サブドミナントが名前が入っているので、理論上はマイナースケールのサブドミナントを拝借することになります。

拝借する前のコードと戻ってくるコードもある程度耳に気持ちがいい音は決まっています。
上の図の通りですが
1.トニック→サブドミナントマイナー→トニック
2.トニック→サブドミナントマイナー→ドミナント
3.サブドミナント→サブドミナントマイナー→トニック
4.サブドミナント→サブドミナントマイナー→ドミナント
図の青色がトニック、緑がドミナント、黄色がサブドミナントです。
ドミナントから出発と、サブドミナントに戻るがありません。結構自由ですね。

実際の曲での使用例

たくさんあるので、有名な曲2曲あげます。
結構雰囲気が違います。

1.ドライフラワー(優里)

サビ最後の部分です。

ドライフラワーみたい君との日々もきっときっときっときっと色褪せる
Cadd9→G→B7→Em7→Am7→Cm→D

太字の部分がサブドミナントマイナーです。
Gメジャースケールの曲なので、
Am7→Cm→D
Ⅱm7→Ⅳm7→Ⅴ7
となり、
サブドミナント→サブドミナントマイナー→ドミナント
というコード進行になります。

2.LOVE LOVE LOVE(Dreams Come True)

Bメロの入りだし部分です。

ふたり出会った日が少しづづ思い出になっても
G♭→Fm→A→E♭m7onA♭

太字の部分がサブドミナントマイナーです。
D♭メジャースケールの曲になります。
ちょっとややこしE♭m7onA♭を先に片付けます。
このコードは結論から言うとA♭7に置き換えます。
A♭7の音とE♭m7の音を並べます(A♭7の音を太字にします)
A♭ C E♭ G♭ B♭ D♭
E♭m7onA♭はギターで弾く時はA♭をルートにして、E♭ G♭ B♭ D♭を奏でます。
ピアノの場合は左手でA♭、右手でE♭m7を弾きます。
そして、B♭ D♭はA♭のテンションにあたる音なので、A♭7に置き換えて解釈します。
そうなると、
Fm→A→A♭7
Ⅲm7→Ⅵ△7→Ⅴ7
となり
トニック→サブドミナントマイナー→ドミナント
の流れになります。

この2曲、同じサブドミナントマイナーでも曲の雰囲気が全然違います。
もちろん、曲そのものの雰囲気も違うので一概には言えませんが、2曲目のLOVE LOVE LOVEの方が展開が大きく変わる印象があります。

同じ音楽理論を使っても、実際に聴いてみると使い方によって聞こえ方や雰囲気、エモさが全然違って感じることができます。
参考になれば幸いです。


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