見出し画像

令和5年司法試験反省点



1.はじめに



令和5年司法試験発表から約1ヶ月
世は祝賀会シーズンも終え、Twitterも令和5年司法試験界隈がだんだん静まり、本当に令和5年司法試験が終わったんだなという感じですね・・・

さて、あれから一応何もしていなかったわけではなくて、反省と分析、勉強再開をしたので、今回私が、なぜ落ちたのか根本的な敗因を公開していきまひょう。
かなり長いので、お急ぎの方⑷③、⑸④だけ読んでくれればおけです。

合格者や来年共にリベンジされる方、分析内容が著しく誤っていたり、直す方向性が間違っていたら、アドバイスください。
来年在学受験をされる方もこの記事を見て、これしたら落ちるんや!ってことを学び、対策を立てた上で、来年友人共々全員で合格してください
(※再現等が気になる方は、前の記事に全部載せているので是非見てください。)


2.分析方法



⓪成績を受けて単純に分かる敗因
①成績と自己評価の対比
 成績と事前の皮算用を比較する
②成績と出題趣旨、当日の感覚から主観的敗因
 当日のかけたor書けてないの乖離
③再現等を見てもらった上での客観的敗因
 私の不合格を受けての生活、勉強法、答案への生の意見まとめ
④敗因事由



⑴.⓪単純敗因

・圧倒的に低い短答(114点)!平均点以下!
 →単なる勉強不足
・絶望的公法!
 →DDって、デューデリかよ
・中央ローで一番学んだ民訴D
 →遡及的留年事由
・下位80%の選択科目
 →マジで変えてやりたい

以上の4点が、パッと見の敗因である。
では、自己評価との比較と客観的評価から、表面上だけではわからない私の根本的敗因を探していく。


⑵.①成績と自己評価


司法試験成績
公法系84.44 憲法Ⅾ 行政Ⅾ
民事系144.92 民法A 会社B 民訴Ⅾ
刑事系98.17 刑法B 刑訴C
選択科目 37.23点
短答114
総合752.36

皮算用成績(10月頃質問箱にて回答)
公法系86.30 憲法C(40点)行政B(46.3点)
民事系142.78 民法A(52.3点)会社B(49.1点)民訴Ⅾ(41.48点)
刑事系103.68 刑法A(58点) 刑訴C(45.68点)
選択科目 42.51点
短答114点
総合770.72

 見比べてみると、実はかなり成績全体の自己評価は一致しており、受かったとしても最低合格点ピッタリでした。
 しかし、憲法C→Dと1評価⤵️、行政はB→Dと2評価⤵️、刑法はA→Bの 1評価⤵️、選択科目は-10点と大きく外してる部分もあり、この4科目においては論文で評価される点や書けたと思ってる論点に不正確な理解が複数内在している可能性があると言えます。
 刑法においては、得意な人が多いためやむ終えないかと思われるかと思いますが、Aの中でも中位のAを期待していたため、実質の2ランク⤵️と言えるでしょう。


⑶.②主観的敗因


ア.憲法


当日の感覚
 ・書き切った!
 ・25条ぽい話、平等の話は書けた
 ・しかし、誘導の乗り方不安やな…
結果、出題趣旨
 ・老齢加算や堀木訴訟について判例を何となくでしか押さえられていなかった。
 ・誘導で3つ検討しろって言ってんのに年齢制限と旧制度受給者の不利益を一色単にしている。
 ・制度後退禁止の原則が如何なる場面の問題なのか理解できていない。
 ・14条の男女格差についても積極的是正措置等の話がまるでできていない。
敗因分析
 ・司法試験の誘導に乗った答案を書く練習不足
 ・制度、論点についての不正確な理解
 ・判例がどんな事例で問題となったのか、適用場面の不正確な理解
 ・論点→規範→規範に適した事実の引用ができていない。事実に対する評 価も一部しかない。

イ.行政


当日の感覚

・7枚強書き切った
・判例の射程ぽい話もできた
・模試では裁量書ききれなくてC評価だったから今回Bくらいはねてんじゃね??
結果、出題趣旨
・判例の射程となっている部分、会話から何を検討して欲しかったのか汲み取れていない、病院勧告判例と今回の事例の対比ができていない?
・9条2項書かなくていいって言われてんのに、書いた上で準名宛人の話しはじめてるの意味不明
・重大な損害について、弁護士の判例知らなくても信用毀損が損害に当たるということを知らないは論外。
・裁量は効果か要件かちゃんと書きわけや
敗因分析
・誘導から何を検討すべきか分かっていない
・重要判例について事案と争点が分かっていない
・条文の用件と論点のリンクができていない
・処理の面で致命的な欠陥を抱えている可能性はある。事実を沢山使えても使い方が悪いと点にならん

ウ.選択科目


破産法
当日の感覚
・設問2完全にやらかした。
・設問1はたらたら書きすぎた
結果、出題趣旨
・設問1は概ね趣旨にそえている
・設問2は第三者性という度典型論点落とし
・取戻権については触れているが、正確な記述ではない。
・偏波否認と財産分与についてもあってそうであっていない記述
敗因分析
・条文操作と適用場面、要件へのあてはめが出来ていない。
・管財人、債権者の持つ権利の具体的行使の場面がわかっていない
・問題となった場面が破産手続き上のどの段階であり、管財人、債権者が何をできるのかについて体系的な理解がなされていない。

民事再生
当日の感覚
・普通にやらかした
・問1条文あてはめげーだったと思うけど、どの条文かよくわからんかった
・設問2は過去問だったなと思いつつ、ややこしくてちょうどあまり覚えていないとこだった。
・時間配分についても危うい部分があり、破産法に使いすぎたしわ寄せが来たといえる。
成績、出題趣旨
・条文適用に大きな誤りがある。
・適用場面がわかっていない。
・民事再生と敷金相殺の度典型論点について破産との対比が以前過去問に出ていた分大きく沈んだ
・最後の問題は、時間配分しくっていたのもあり、適当に計算してしまった。権利発生の時系列と民事再生開始後の債権の分類といった基本さえもなっていなかった。
敗因
・民事再生手続き、判例、基本事例の処理が全くできていない。
・条文の想定している場面と問題の所在の理解が乏しい
・過去問ゲーな部分が多い中で相対的に激沈みした

エ.民法

当日の感覚
・TKCやん、復習しといてよかった
・重問あったわ、受領遅滞、転貸借の物上代位
・これは、差つかんやろな。
成績、出題趣旨
・概ね一致
・配偶者所有権と用法順守義務のところは、現場で分からなかった→短答で見ていれば、気づけたやも知れない。条文の参照を普段から怠っていた。
・使用利益については少し話がずれている。703条、249条2項、190条の話はごった返している。
敗因
・TKCに助かっただけで、論点に気づけていなければ大沈みしかねていない。
・要所要所で謝った理解、条文の関係、似た概念の整理が出来ていない。
・しかし、民法においては、論点と適用条文、要件がわかっていれば、A~Bを安定して取れるやもしれん。→重問、過去問で処理手順書き方固めつつ、条文要件と論点の結びつけを丁寧にやればよさそう。

オ.会社法

当日の感覚
・設問1なんやあれ?作文か?
・瑕疵連鎖きたーー!重判のやつじゃね?
・共有も多分重問のやつやわ
結果、出題趣旨
・1人会社といった会社処理に当たって見落としちゃいけない組織体系を見落としている。っというか、それがどういう問題につながるかわかっていない。
・要件ごとの検討をできたのは悪くなかったが、423条関連規定までの配慮、Aの反論への言及が示せていない。
・論述の整合性は構成ちゃんとしているか、理解しているかがもろバレする。
・原告適格×共有の話処理を完全に誤っている
・瑕疵連鎖について原則をきちんと示せていない。気づいたもと判例に先走っていいる。小問2はそれでいいが、1はちゃうやろ
敗因分析
・論点と処理のあやまった理解。重問をちゃんと理解できていない→問題の所在、規範、条文のどの要件か、あてはめの中の考慮している部分。
・会社構造の把握
・わかった判例に飛びつく。無駄に手を伸ばしている分ドンピシャぽい(事実関係と判旨も曖昧にしか覚えていないので)判例がわかったりするが、その判例の根底的部分である百選判例の原則を示すことを怠っている。論点がぶっ飛んでる。

カ.民事訴訟法

当日の感覚
・おわった~
・何聞かれてたんやろ
・原則から書いたつもりだが、まずそれがあってたかな
結果、出題趣旨
・違法収集証拠はまぁぽいこと書けている。重問にあったからもうちょいちゃんと答えてほしかったがな。
・不利益変更禁止の原則を示して、既判力の範囲、Ⅹの控訴で求める主張の範囲を確定させるといった当たり前のことを怠っている。「裁判所はどのような判断をすべきか?」という問いに何と答えるべきかわからなくなっていたか。
・補助参加各場所間違えすぎ、主観的範囲の話をかけらもわかっていない
敗因分析
・色んな問(過去問、予備、期末、重問、事例で考える)で問のパターンだけ抑えたつもりになり、根本的な理解、定義、制度の暗記、処理手順の確立を怠っていたと思われる。
・特に原則から考える、訴訟物、既判力、主張範囲の確定といった民訴でまずやる事を怠った。できたつもりになっていた。
・設問1に時間をかけすぎていた。25点やぞ?配点もっと考えろボケ

キ.刑法

当日の感覚
・問1テーマ演あざーーす、判例ドンぴですね
・問2わりかし、安パイな共犯問題やなたぶん行けた
・問3時間ない。。。授業範囲だったけど多分やらかした
結果、出題趣旨
・設問1はクロロフォルムの基準はあえて出さなかったつもりだったが、必要だったか。
・設問2甲の処理適当すぎ。共謀の射程と錯誤の話一緒にすなよ
・設問3威力の話濁したけど変なこと書いてるわ
敗因分析
・設問1で手順①~⑥すべてに言及するのはタイムロスすぎた
・共謀の射程の話と錯誤の話が混在した書き方をしている
・問3時間がなかったとはいえ、割と論パ貼り付け要素あったのに不正確な理解が誤答を導いている。
・最後まで処理しきる、事実を評価するといった点に詰めの甘さを感じる

ク.刑事訴訟法

当日の感覚
・うわぁ、領置~、期末であったけど書き方どんなんやっけ…
・再現写真きたぁぁ、、けど、なんかこれ違くね…
・全体的に何かいてんだコレ?感強すぎる。
結果、出題趣旨
・強制処分→任意処分の限界の流れであ書いてしまってる
・捜査の対象があっちこっち言ってる(書き方の問題)
・判例を意識できたようで全くできていない
・領置の条文引けるんだったら、要件の定義、あてはめしろよ。基本だろ
・再現写真の話は、過去問通りそれなりの書き方はできていたかもしれないが、検面調書の見落としは、いただけない
敗因分析
・定義、制度の暗記の不明確さが目立つ。
・複数の話に同時に触れようとする。
 →書く前に整理できていない、答案構成していない。
・規範に対応する事実、あてはめの要素をわかっていない。
・大枠の処理手順が不確かである。


⑷③客観的敗因 お急ぎの方ここから

以下、合格者の友人、実務家、教授、ツイッタラーから寄せられた意見まとめ

起案面

・『書けたって言ってる論点が半分程度しかかけていない
→規範(+理由)の不正確さ、規範に対応する事実が分かっていない。一つの演習書(重問)を問題の所在、問題となる条文、規範、あてはめまで消化できていない。

・『論点を書く場所が間違っている
→どの条文、要件の問題なのか、どうしてその論点が出てくるのか問題の所在が分かっていない。

・『理由付けなくて論理飛んで見える。あてはめ苦手なのも理論わかってないからじゃない?
→理由付け1行くらいしか書いてないし、理論面から説明できる論点あんまないかも…

・『一読で読めない。書き方の流れが悪く、2回、3回読まなきゃいけないから、粗が見つかりやすい
→形式面として、一文を短くする、検討している事項をわかりやすく明示する。基本的な三段論法を守る。

・『事実と評価が分かれてない
→明確に事実ー評価、事実-評価を遵守。使う事実と対応する評価を事前に整理する。

・『要件検討全部やってない
→でか問題点だけ処理して満足してる。余韻馬鹿野郎

・『話してるときは、分かったる感じするし、読んでみて知ってるんだろうなとは思うけど、知らない人が答案だけ読んでもわかってるとは思はない
→答案に示せていない

・『規範とあてはめ対応じてねーじゃん
→確かに…ってなった。あてはめのときの結論で書けばいいやと思って、事実だけ書いて満足して節はある。途中で意識しなくなってる。

・『構成しろよ
→私は、あまり構成をしない派である。ただ、全くしてないわけでもない(問題文の端にコメント書く等)のだが、憲法、行政については整理できてない感じが特に表れてしまっている。また、他の科目においても、これ絶対途中から思いついたろって、感じの流れになっている。

・『問題の誘導に乗れてない、問題文の読み方がなってない
→何が問題となるか問題意識を欠いている。誘導に対し、素直に返せていない。

・『制度、定義、規範の正確性に欠ける。なんとなくあってればいいだろって記述と比べたらそりゃ低く評価せざる負えないですよね・・?
→根の不真面目が出てる。キーワード等が何となく頭に入ってるから何とかなると思っていた。

・『条文の指摘を逐一しよう
→所々挿入してたりするが、最初から入れるの忘れてる時点で条文への意識薄いんよな。

・『原則の記述が浅い上に、抽象的な概念について具体的説明が全くない
→規範部分の裏側の理論や原則ぶっ飛ばしてんよな

勉強面

・『短答Pちゃんとやれよ
→これは、マジで単なる勉強不足。しっかり時間取らなかったのは予備前に周回していた驕りや3,4月にさらに1周していたからかもしれません。全然わかない問題あったんですけどね。

・『手広げすぎ
→思えば、司法、予備、期末、答練、重問、つまみ食いした参考書、法学教室の演習、特集etc、直前期は、重問と過去問しか見ていなかったが、極めたものは何もなかった気がする。重問についても、ロー入試期から使っていた驕りか見ればだいたいわかるだろうという感じで軽い確認しかしなかった(会社106条と原告適格の話は重問極めてる奴なら目を閉じてとけた)

・『計画がばがば?
→まず、朝起きてその日何やるのか、進捗がわかっていない。短答計画や過去問、重問の進度が一週目以降雑になっていた。2週目は何か別の意識で取り組んだ方がいいかもと思いながらなぁなぁで過ごしていた。計画的に何かを仕上げ切ったものはあまりないかもしれない。

・『周回にこだわりすぎて復習のサイクルが確立していない
→何とか曲線とかあんま意識せず、全力で走ってりゃすぐ一周すんだろって気持ちでとにかく前にしか進まなかった。振り返って確実性を高める時間を取らなかった。例えば、過去問(H23-R4)を在学生の中でかなり早い段階で1周終えていたが、その実質一個の密度はカスも同然だった。だいたいどんな論点でどう出たか覚えてるくらい。

・『暗記時間を取っていない
→寝る前や通学時間に論証見たり聞いたりしたが、マジで見て聞いただけだった、思い出せるかの確認等を丁寧にやらなかった。

・『ホームラン打とうとすな。=逆張りしすぎ
→重判とか近時熱い判例等をおって、ドンピシャな判例引き当てようとしていた。基礎基本、百選の理解へ注ぐべき力を変なところに使ってしまった。

・『答案書いた後、どうしてたん??
→自分の答案自体は、出題趣旨と実感の時に少し参照して、そのあとは優秀答案と比べたり、誰かに見せることなく放置していた。

・『問題集周回するのはいいけど、演習後、しっかり判例とか基本書に立ち返ってその論点何で出てくるのか確かめてほしい、、
→めんどかったんですかね、解説と論証集みてさっさと次いっていました。こういうところなんですよね…
参照しないにしても、授業とかしっかり聞いて補完してほしかったと先生から…ほんとすんません。

・『選択科目さぼりすぎじゃない
→さぼってたつもりもないんだが、民事再生だけは、まともにできてないかもしれない。今基本書で勉強してます。

生活面

・『授業寝すぎ
→最多意見。民訴、公法、刑訴はほんとよく寝てしまいました。短答中もよく寝ていた。授業範囲が司法にも出たのにほんとにもったいない。

・『寝ろよ
→4~7月にかけて2:00寝、6:00起きやってたらなんか慣れた気しちゃって、、でも、よく考えたら授業と通学時間で補完していたのかもしれない。ふらふらしてたね。あんま休まんでも動く体で困った

・『時間を意識していない。学校に長くいるせいで、逆にタイパ悪くしてる
→これは、確かに、、と思った。学校に15時間いる生活に慣れて、家みたいな安心感が芽生えたのはいいんだが、まだ時間あるしといって過去問か短答解いた後だらっとしていた。


⑸④敗因事由

以上を踏まえて、私の敗因大きく6つとそれに対する改善策について考えていきます。いろんな人に聞いても見たが、劇的な裏技などなく内容はとてもシンプルですm(_ _"m)

論点の不正確な理解

 今回再現を見てもらった中で、最も多かった指摘は論点を書く場所、対応する条文、規範がなぜ出てくるのか、その規範の背後に理由は何なのかがわかっていないというものでした。これらの点を把握することなく、何となく規範、趣旨を張り、こんな感じだったよなとあてはめをしていた私が、一定以上の評価を頂けないのは、今思えば当然のことですね。
 不合格者の座談会等に参加している限り、わかったつもり、書けたつもりになっている人達が一定数以上いたため不合格者の1番の共通点とも言えるのだと思います。

→対策

 ①網羅的問題集(私の場合は重問)と過去問演習を進める(炙り出し作業)
 ②解説、趣旨からどの論点が問われていたか、自分の中でどれくらいかけたかを確認する。
 ③条文、基本書(AG300だけでなく、LQとかにも)に立ち返り、原則、理由、対立説について確認する。適宜オフィスアワーを利用する。
 ④ポイントを押さえた上で該当論点の百選判例を読み、事実関係、要旨、あてはめを確認する。
 (⑤類似の問題、判例も併せて確認する。)
 ⑥最後に、論証集に加筆後、自分の口で言えるか確かめる。
マジでシンプルであるが、正確な理解をするとは、こういうことなのだろう。重問の回答例や解説みりゃええやんとも思ているが、一度しっかり矯正して丁寧に論理を追うこと習慣にしていきたいです。


論文形式の粗雑

 再現答案を見てもらった中で2番目に多かったのは論文形式面への指摘でした。私の答案には、事実と評価が分かれていない、規範とあてはめが対応していない、問題の所在を条文要件から示せていない、一文が長く一読で理解しずらいといった特徴があるようです。
 あてはめ部分については、論点理解とセットで成長していくしかないが、その他の部分は日ごろの意識と起案量でカバーしなければいけない部分であるといえます。

→対策

 ⓪自分の癖や指摘された部分を都度起案前に確認する。
 ①起案する。構成やってから!
 ②形式面を色分け等で視覚的にわかりやすいよう確認する
 ア.規範 黄色マーカー・問題提起 赤色マーカー・理由 青色マーカー等
 イ.事実 波線~・評価 実線ー
 ③優秀答案、模範答案と比較する。
 ④添削に出す(合格者頼る)
 →在学落ち唯一のメリット合格者がそこら辺にいる。


1冊と過去問の完成

 私の他人と少し違った点は広すぎる手出しでした。重問周回するごとに適当になっていた気がします。
 資格試験である以上、ある程度問題のパターンや処理手順は事前に準備できる部分も多いです。また、上記改善点2つのの精度を高めていくうえで問題演習は欠かせません。
 もっとも、その演習に数多の参考書を潰す必要はなく、網羅性の高い演習書1冊と過去問だけで足ります。これは在学合格した人を間近で見て、みんな少ない時間の中で一冊を極め、残りの時間で過去問を回せるだけ回していたからいえることです。現にいろんな合格体験記に耳タコレベルで書いてあることですよね。

→対策

 ①演習書は基本重問!
(憲法→合格思考、行政→ピンク本)
事実関係、問題の所在、論点、条文の要件、規範、あてはめ!
 7月受験までに、俺は重問を完璧にしたんだといえるくらいまでやる。
 1月までにまず、1周を終えます。
 ②過去問演習
  倒産、憲法、行政、刑訴 最優先フル起案
  会社、民訴  フル起案 
  民法、刑法、 フル起案 H18~22構成
  やり方は、上記2つの対策方法で

復習・暗記時間の確保

 復習、暗記時間を意識的にに確保しなかったこともかなり大きな敗因になったと思います。復習時点で不正確な点明らかにしていれば、規範をより正確に記憶していれば、10点、20点は上がった気がします
 1日一歩、3日で三歩、三歩進んで二歩さがるを大切しまきたいですね。

→対策


 ①1日に進む範囲を決める
 ②夜9時以降は1日の振り返りと論証の確認
 ③朝再確認、目閉じて言えれば、おけ。
 色んなやり方あると思いますが、とりあえずこれを基本にしていきます。

平均点以下の短答


 タラレバですが、実は今年132点とれていれば受かっていたらしいです。平均点以下の短答は正直勉強不足の他ありません。民法、統治、刑法を安定させれば越えられるであろう合格者平均にすら届いてない点数をとったことを深く反省しています。
 在学受験生の中でも、140点台を本番に持ってくる奴らや民法極めて満点取っちゃう奴がいるなど在学受験生を言い訳に勉強間に合ってないなんて言えないなとしみじみ感じました。
 加えて、ある程度論文の点数が取れてくると、短答高得点取るだけで滑り込み合格できたりするので、地道な努力を怠らず頑張っていきたいですね。

→対策

 パーフェクト解く
 判例六法で確認
 民法、択一六法の確認
 刑法、基本刑法の確認
 憲法、芦部の確認
 計画的に進める(1日最低科目一年分)
 正直これだけやんな??
 目標アベレージ140

ハリボテ計画

 私の敗因に計画性の欠如は大きいと思う。なぜなら、ここまでやれば受かるというような感じで計画立てらていなかったし、立てたとしてもアホ計画すぎて人間が実現できる計画ではなかったからです。
 ここがあやふやだと、不合格推定が一気に働きやすいかもしれない。というか、弁護士業務を行う上でも致命的であろう。

→対策

 ・重問、過去問を潰す計画(問題数、時間の把握)を立てる
 ・1週間の計画を立てる
 ・模試に向けた計画を立てる
 ・司法試験に向けた計画を立てる。
 ・短答p3周の計画を立てる
 ・睡眠時間と活動時間を固定する。
 と言ったようにやるべき事とイベントを考慮して司法試験にピークを合わせられるようにする。

 以上が、敗因と対策である。二回戦目は何とか受かるじゃなくて、絶対落ちない戦略で挑んでいきたい。
 前回より応援してくれる人、期待してくれている人が多い分、気持ちだけでは誰にも負けない受験生であろうと思う。
何か誤りや、おかしな点があればご指摘ください。

3.おわりに 

 ここまで、読んでいただきありがとうございます。
 先日総合起案が帰ってきて総合点が350点台であったことから、私は事前に論証を確認できれば、350〜360点台をとれるものの、点数を取り切ること(=論点の理解、書き方)、沈まないこと(=知識抜け)ができていない。こういう点が不合格に繋がる上、短答高得点だよりの合格を導くのであろう。

 来年、私は必ず合格し、今年一緒に喜べなかった人々に合格の報告をしたい。在学落ちが少数派の現状で、私に対し「何で、おちてんだよ!!」と突っ込んでくれる人もいる。これは、私が受かっていると思ってくれていた現れであろう。その期待を裏切ってしまったこと、気を使わせてしまったことを今後一生申し訳なく思うし、私の悩みや添削に付き合ってくれる同期に対し感謝の念しかない。

 在学落ちは正直耐え難いものがあるが、その分、周りの合格者から意見をもらいやすく、敗因分析がやりやすい事に利点はあった。
 ただ、ここまで友好関係を築いてきた友人達と修習を別れるのは相当メンタルに来るため、こんな思いをこの記事を読んでくれた受験生にしてほしくないと心底思う。

 私の記事が参考になるならば、これを参考に来年同じ轍を踏まないでほしい。では、来年78期として会いましょう🌺👋
                     以上


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?