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排出量取引制度(Emission Trading Systems(ETS))
個々の企業に排出枠(キャップ)が設定され、各企業は自らの排出量相当の排出枠を調達する義務を負うもの。キャップ未達の場合は罰則があるのが一般的。
事業者が排出枠を調達する方法は、
①オークションによる政府からの購入
②政府からの無償割り当て
③他の事業者からの購入
などがある。事業者は、排出枠の売り買い(トレード)を行うことが可能で、需要と供給によりGHGの価格が決まる。
全体の排出枠が設定されるため、規制対象事業者の排出量は理論的にはその枠内に抑えられることになり、国全体として経済効率的な削減を図ることができるとされる。
その一方、エネルギーを多く消費する産業をはじめとした産業の国際競争力の低下や、「炭素リーケージ」の問題が懸念されている。
また、①排出枠の設定の困難さ ②価格の低迷 ③効率性などの課題が指摘されているため、様々な政策と組み合わせて経済発展も維持しながら実効性のあるものにしていくことがポイントとなっている。
(参照)WWFのサイト
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