見出し画像

温室効果ガス(Greenhouse Gas(GHG))

地球表面に大気の層を形成して太陽から注がれる放射エネルギーのほとんどを通過させる一方で、地表面から生じる赤外線の放射熱を吸収して地表の温度を上昇させるガス。大気中の温室効果ガスが増えると、地球からの熱の放出が減少して気温が上昇し、地球温暖化が進行する。

・二酸化炭素(CO2):石炭や石油などの化石燃料や木、紙を燃やすとき、セメントの生産時などに発生
・メタン(CH4):有機物が腐敗・発酵するときに発生。ゴミの埋立や下水処理、家畜のゲップ(腸内発酵)やふん尿など。天然ガスの主成分はメタンのため天然ガスの採掘からもメタンガスが大量に発生する。温室効果はCO2の21倍
・亜酸化窒素(N2O):一酸化二窒素。窒素酸化物の中で最も安定的な物質。笑気ガスとも呼ばれ麻酔として使用されている。海洋、森林の土壌などから自然に放出されているが化石燃料の燃焼、窒素肥料などからも放出される。温室効果はCO2の約300倍
・ハイドロフルオロカーボン類(HFCs):冷蔵庫の冷媒や断熱材、スプレー、電子部品の洗浄などに用いられた。オゾン層破壊効果の大きいものはモントリオール議定書により1995年末までに使用禁止されたが、破壊効果の小さい代替フロンは現在も使用されている。温室効果は二酸化炭素の数十〜数千倍
・パーフルオロカーボン類(PFCs):炭化水素の水素原子をすべてフッ素原子に置き換えたもの。半導体基板の洗浄剤や代替フロンとして用いられる。温室効果は二酸化炭素の約7,400〜約17,300倍。
六フッ化硫黄(SF6):1960年代から電気および電子機器の分野で絶縁材などとして広く使用されている。近年新たな用途開発の進展に伴い需要量が増加している。温室効果は二酸化炭素の約23,900倍。

よろしければサポートお願いします。日本各地のリサーチ、世界への発信活動に活用して参ります。