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お茶はじめました 葉月


今日は氷室点て

7月末から8月にかけて体調を崩してしまい、久しぶりのお稽古。
熱はさがったものの、咳がなかなか収まらず。
行くタイミングを迷いに迷っていたのですが、先生から遠慮しないで来てね、と優しいお声がけを頂き…
前日の体調チェックの上、お伺いさせて頂くことに。
先生に何かあってはいけないので、不織布のマスクで1時間だけ!と決めてお伺いする。

立秋|次項 寒蝉鳴(ひぐらしなく)

俳句:もらひくる茶碗の中の金魚かな
今日はお花では無く、朝顔の絵が描かれた団扇が飾られていた。
すずしげ。飾るという行為は季節を感じられて良いな、と改めて感じる。

お菓子:あんみつ

寒天では無く葛あんみつ!

先輩弟子の方が先に茶箱のお稽古をされている。茶箱には漆が施されていて、先日仕事場で聞いた話がふと思い出された。

石川県金沢にAesopの直営店を作る際に、海外のデザイナーが漆をつかった什器を使いたいとの意向があったという。海外の人の方が日本の文化・素材について興味深く感じてたり、うまく使ったりする、なんてこともデザイン業界あるあるだなぁと思っていたところだった。(きっと逆に日本人デザイナーが海外で・・もありそう。)外から見た方がわかることもある。
デザインでもなんでも視野は広く持ちたい。見立て、の話にも繋がりそうだ。

お茶の稽古をしていると、こうやってインテリアの現場の仕事の話とつながってくことが多くて面白い。そして、改めて日本の文化について学びたいという気持ちになる。

さて、お稽古だ。
今日は氷室点て。
先生のSNSで写真を見て、密かに楽しみにしていました。

先生のinstagramより

この見た目に涼しく美しいガラスの容れ物を使わせてもらい、お茶を点てる。(風流ってこういうことかしらん。素敵やわぁ。)

風炉もなく、棚もなく、シンプルにガラスのお道具があるだけ。
そこにまあるい氷がコロコロンと入っている、贅沢だ。

水屋で準備の際に、千鳥の形に茶巾を折る方法を教えてもらった。
嵐山といえば紅葉、というように、千鳥は水の流れを想起する・・ということらしい。

まずはお茶碗と棗をもって入り、ご挨拶。
いつもは水差しのある位置をイメージしながら右手へ置く。

それから建水を持って入り、
ガラスに被せた木の蓋を開けてクルリと回したり、(順番に端をもち替えてて時計回りにまわす、)柄杓を置く動作だったり、
少し作法は違えども、いつもの手順を思い出しながら進めていく。

冷たい水で点てると、茶筅を振った時の
シャシャシャシャ・・という音が高音にそして硬く変わった。

「まどかさん、今日はリハビリですね。」と、先生に仰って頂き、
今月はもう来られないのでは無いかと思ったけど、
どうにかこの一杯のお茶にたどり着けた、と思う。
(毎月言ってる気がするけど)
来られたのは本当に先生の優しさと懐の広さのおかげです。

台風一過の暑い日、冷たいお茶が美味しゅうございました。


茶坊主ルックは気合の緑コーデ

備忘録:
・茶巾の折り方 千鳥
・問答では、あらかじめ調べておいた季語として「送り火」と言ってみた。シーンとなった。不安。
・建水と柄杓をもって部屋から出る所作があやふや。
・水差しの復習をしてなかった。


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