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7. 3つの業務 - CHEMISTRY -

2024年2月から個人事業主として活動予定のCORRECTEACH LAB(仮)(コレクティーチ ラボ)の紹介記事です。

CORRECTEACH LABは、「大切なのは現場目線。現場想い。」という理念を持ち、「地方中小企業の人づくりを通して地域の持続可能な発展に貢献したい」というを目標達成に向けて活動していきます。

これから数回にわたってCORRECTEACH LABの理念や方針、私の考えや私にについての記事を執筆していこうと思っています。

第七弾は3つの業務のうちの1つ - CHEMISTRY - についてです。

現場に定着するCHEMISTRY

大学と大学院修士課程で有機化学の研究者として学んできました。学生時代は目立った成果を上げたわけでもなく、特に優秀だったわけでもありませんでした。

ただ、自分よりレベルの高い研究室に所属し、周囲の人たちから刺激を受けたことがあります。研究室の勉強会では、周囲がすぐに理解した内容も、私にはなかなか理解できませんでした。周りが次の実験に進む間、私は徹夜をして追いつこうと必死でした。常に遅れをとっている苦しさを味わいました。

後れを取っている苦しさを味わったからこそ、同じ想いを他の人に味わってほしくないという思いで、分かりやすく伝えることに挑戦しました。社会人になってからも10年以上アウトプットを続けた結果、今では多くの人から分かりやすいと言われるようになりました。
そう、当時の経験が今では私の武器となっています。

話を中小企業の現場に戻しますと、部屋にある薬品棚の中身を知らない社員が多いのが実情です。鍵がかかった棚の中には危険物が保管されている場合があります。地震が発生し薬品が混ざってしまえば、有害ガスが発生する可能性さえあります。しかしリスクへの対策は全く行われていないのが実状です。

私は、危険が及ぶ可能性のある全ての人に、そのリスクについて知る権利があると考えます。使う人だけが知識を持っていても意味がありません。

実際、化学の基礎から教え込んだパートの人が、今では蒸留実験を自力で行えるようになりました。最初はpHの意味もわからなかった人が、水素イオン濃度を口にするようになり、校正の確認をしてくれるようにもなりました。実験廃液のことを考えたこともなかった人が、処理フローを確認し、改善点を提案してくれるようにもなっています。

化学の下地が全くない人でも、丁寧に伝え理解してもらい、日々の業務に活用してもらう。これが現場に化学を定着させることだと考えています。

これこそまさに、現場に定着したCHEMISTRYだと思います。

CORRECTEACH LABの3つの業務のうちの1つ 「CHEMISTRY」 には、このような想いが込められています。


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