東京都と大阪府の新型コロナ感染状況の比較(第5波)その2

 前回に続いて東京都と大阪府の新型コロナ感染状況の比較です。今回は死者数です。

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どうもこのところ東京都の死者数報告が多いのが気になっていますが数で言えば両都市とも大幅に減少しているといっていいと思います。別に大阪が嫌いとかでないですけどここでも第4波での大阪の異常さが際立ってると思います。次は10万にあたりの死者数(死亡率)の表です。

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第5波の高齢者で大幅に低下してますね。これはほぼほぼワクチン による(重症化予防)効果でしょう。東京はほんとにワクチンの高齢者接種が第5波の前に進んでいて良かったと思います。なければ大阪の第4波並みになっていた可能性は十分あると思います。
 少し脱線しますが第1~3波で見てみると死亡率は東京都と大阪府で大して変わりません。それが第4波なった途端一気に悪化するわけです。院内クラスターなどの話もありますが大阪府の公表データを見る限りその説明で説明がつきません。ひとつ考えられるのは東京都の方が医療リソースが質量で優れていた可能性です。ほんとにこのあたりは十分調査する必要があると考えるのですがたぶん無理でしょうね。
 最後は陽性者中の死者数の割合(致命率)です。

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致命率はどれだけ陽性者数を拾えているかに影響を受けます。その点は注意です。この指標でみると大阪府は東京都より悪いんですよね。死者数が大幅に減った第5波ですらそうです。右下の致命率の比をみてください。やはり医療体制が東京より劣る部分があるのかもしれません。

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