7都道府県の新型コロナ年代別感染者数

 新型コロナの感染者数が多い7都道府県の年代別の感染者数をまとめました。だいたいで選びましたがTOP7でいうと千葉が抜けて代わりに兵庫が含まれていることになるようです(2/23厚労省データでは)。
 北から順にコメント。
北海道: 北海道オープンデータポータル「新型コロナウイルス感染症に関するデータ【北海道】」から入手
年齢欄が不詳のものが多いです。十分匿名化されていると思われるので不詳のまま公表は適切でないと考えます。また死亡者の年齢別情報がありません。道内の各管轄で個別に発表しているものの多くは年齢・性別非公表のものが多いです。この点も例えば神奈川県などがしているように表にまとめ公表すべきだと考えます。
神奈川県: 県HP「新型コロナウイルス感染症対策 陽性患者数及び陽性患者の属性データ」死者数も県HP「新型コロナウイルスに感染した患者の発生状況」から入手。年代別の表があるのは非常にいいことだと思います。
東京都: 東京都オープンデータカタログサイト「東京都_新型コロナウイルス陽性患者発表詳細」より入手。
愛知県: 県HP「愛知県新型コロナウイルス感染症対策サイト」のファイル「新型コロナウイルス感染症患者の年代別内訳」PDFより入手。愛知県はそこまで調べてないのもありますが公開ができてるのかできてないのかよくわかりません。保健所のデータを見るほうがよいかも?各都道府県で流儀がかなり違うのはデータを収集する側には大変です。
大阪府: 府HP 個票の公開もなくなり面倒この上ありません。全国でもかなり優秀と考えてましたが今は評価だだ下がりです。
兵庫県: 県HP「新型コロナウイルスに感染した患者の発生状況」より入手。「新型コロナウイルスに感染した患者の状況(日時 現在)」のPDFとエクセルファイルがあります。兵庫県も死者数の年代別情報は見当たりません。一括してまとめて表示すべきです。どこの県も感染者数の報告は熱心ですが死者数はなおざりです。どうしてなんですかね?:
福岡県: 自治体オープンデータのCKAN「福岡県 新型コロナウイルス感染症 陽性者発表情報 」より入手。このサイトをみて以前から(新型コロナに関係なく)各自治体がオープンデータをすすめていることに気が付きました。これは国の施策でもあるようです。しかしこれも考えもので各自治体統一性がなくバラバラです。上(知事なり上層部)から下までかなりIT強くないといいものはできないでしょう。もっとこういうところに若い人材と活用できるようにすべきですね。自治体の大学の情報学部などと連携(人材育成や将来的なコスト的にも)すればいいように感じます。
 ながなが書きましたがグラフにするとこんな感じです。

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人口データは「国立社会保障・人口問題研究所ホームページ」の人口推計値を利用しています。感染者の割合は流行の程度(人口に占める陽性者の割合)によって違いますが全体の形に似ています。各都道府県の年齢区分20-29を1にしてグラフを変形させるとそのことがよくわかります。20-29(兵庫県以外この年齢の陽性率が一番大きい)と90(兵庫県のみここが最大値)をピークにして盆型の形状になります。各都道府県で検査の体勢・規模など違いますがこの7つから推察するに日本全体で言えば同じような世代間の流行をしていることが想像できます。ただ90-(年齢が上がるにつれ)のブレは大きいです。何か理由があるのかもしれません。なおこれを欧米の国と比べてみると大きな違いが見られます。次回はそのことを書きます。

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グラフにしたテーブルもつけておきます。

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