東京都と大阪府の新型コロナ感染状況の比較(第5波)その1

 久々の更新になります。たびたび比較していますが今回は新型コロナの第5波を中心に東京都と大阪府の感染状況をまとめます。

 両都市の比較で無視できないのは第4波での大阪府の感染状況の酷さにあります。どうして規模も人流も大阪より大きいはずの東京で第4波で思ったほど感染が拡大しなかったのか?またどちらといえば関東圏より近畿圏の方が感染拡がりました。疫学的に重要な問題だと思うのですが詳細な専門家の分析がないのを残念に思います。

 まずは年代別の陽性者数を見てみましょう。流行時期の区分は2枚目の表の脚注を参考ください。

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人口あたりにしてませんので数値の大小を単純に比較できなくても第5波の158,776人は突出しているのはわかります。人口が1380万(東京)、885万人(大阪)、1.56倍ほどの差を考えればなおのことです。
 10万にあたりの陽性者数(陽性率)にしてみました。

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こうしてみると第4波の大阪府の異常さがわかると思います。一方で第5波に目を転じてみれば大阪と東京で逆転しているのがよくわかります。また高齢者に関しては大阪の第4波が悪すぎることもあるものの大阪で陽性率が大幅に減少していることも注目です。高齢者で接種が進むワクチンの効果の可能性もあるでしょう。その2では死者数を比較します。

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