見出し画像

転職活動をせずにスカウトされるために心がけるべき、いい仕事の四鉄則

今回のnoteは、たまたま見かけた #わたしの転職体験 という企画に乗っかってみます。そして、言いたいことはタイトルに詰め込みました。

僕が最初に勤めたのは、2008年4月にキャリアデザインセンターという人材業界4番手5番手くらいの会社です。そこで、契約社員として入社し、1年後に正社員として登用いただいてから2013年の6月ごろまで働きました。

その後Schooというオンライン動画学習サービスを運営するベンチャー企業にジョインし、2016年末にナンバーナインを友人らと起業していまに至ります。

僕は、これまで2回転職をしましたが、2回とも転職サイトや人材紹介会社経由ではなく、直接オファーをいただいたものでした。

これは僕が優秀だからすごいということを言いたいのではありません。むしろ社会的に見たら大組織の中では活躍できないタイプの人間なので、いまスタートアップの経営者としてやれていること自体、自分でも不思議に思います。いや、組織で活躍できないからできるという見方もあるか……。

これまでのキャリアにおいて、特別な結果を残したわけでもなく、いろんな人からお声がけをいただくようになった理由は、シンプルにいい人に出会い、いい関係を築いてこれたからです。

それもこれも、いま振り返ると「いい仕事の仕方」をしてきたのかなと思うのです。では、その「いい仕事」というのがどういうものだったのか、少し振り返ってみます。

幸せなキャリアにつながる「いい仕事の仕方」とは

僕が考える「いい仕事」の定義ですが、大きく4つのポイントがあると思います。

いい仕事の鉄則その1: その仕事を楽しめていること

僕のキャリアが良き方向に向かい始めたのは、2011年に配属されたエンジニアtypeというWebメディアの編集部にいたころからでした。

IT業界について何も知らない状態の僕がまずやったことは、勉強会やイベントがあれば足を運び、編集部内の誰よりも多くのエンジニア、デザイナー、起業家とお会いすることにしました。

それまでは社内の人達と仕事をすることがほとんどだった僕にとって、(当然大変なことやしんどいこともあるでしょうが)好きなこと・やりたいことを仕事にしている彼ら彼女らはとても輝いて見えました。加えて、世の中には優秀な人たちが死ぬほどたくさんいることを思い知りました。

社外の人と話すだけで、それはもう大変に楽しかったのです。優れた人たちの話を無料で、何だったらお給料をもらいながら合法的にインタビューができるなんて最高やんか。本気でそう思っていました。自分が好きなクリエイターやエンジニアさんにお声がけをし、コラムを執筆していただくなんて、俺得以外の何物でもありません。

もともと人の話を聞くのが好きな人間でもあったので、自分のうちにある何かしらの才能が開花したのが編集者時代だと思います。そしてそれは、仕事を心から楽しめていたから気づけたものだったように思えます。

いい仕事の鉄則その2: 他者が認める結果を出すこと

次は当たり前過ぎるのですが、結果を出すことはとても大切なことです。多分、これがないと他の要素がいくらあっても信頼関係を長期的に構築することはできないです。

僕は、自分で言うのも恥ずかしいですが競争が苦手です。嫌いというか、苦手。就活中もコピーライターになりたい気持ちと同じくらい、「営業をしたくない」「スーツを着たくない」という気持ちがありました。

それなのに新卒で入った会社で、新入社員研修という名目で、スーツを着て2週間くらい路上で街頭アンケートをやらされました。当時から数を追いかけるのが苦手すぎて超マイペースにアンケートを取っていた結果、同期の中で競わされビリから二番目とかの順位に終わった記憶があります。

そんな風にのらりくらりと数字から逃げていてはダメなんですよね(自戒)。楽しく働いているだけだと、どんどんチャンスがなくなっていきます。そこで必要なのが、周りの人から見て「あ、この人すごい頑張ったな」とひと目で分かる結果を出すことです。

僕がSchooというスタートアップにお声がけしていただけたのも、エンジニアtypeでの編集者としての実績(Webメディアの立ち上げ、編集者としての特集企画立案や作家へのコラム執筆依頼、業界関係者とのつながりなど)があったからだと思います。

僕が小林さんからナンバーナインの共同創業者として声をかけてもらえたのも、マンガHONZという漫画のレビューサイトで書いたレビューが1本で16万PV超えたり、月間PVランキングで上位に位置していたからだっただろうなと思います。それがなければ小林さんと僕は別々の人生を歩んでいたことでしょう。

ナンバーナインにおいても、もちろんそうです。過去の実績はあくまで過去のもの。いま、自分がナンバーナインの中でどこで価値を発揮できるのか日々模索しながら頑張っています。取締役なんて、結果(つまり業績や組織の成長)が伴わなければそこで試合終了ですからね。

意外と周りの人は無意識かつシビアに他者の活躍を数値で測ってたりします。だからこそ、中長期的に信頼関係を築くためにも、「目に見える結果」、それも「他人が見ても納得する結果」がとても大切です。

いい仕事の鉄則その3: 相手の期待に応える

よく言われる「ニーズに応える」というやつですね。これもとても大切です。

上司でもいいですし、取引先でもいいですが、自分に期待してくれている人たちが求めているものが何かを正しく把握して、それにしっかり応えるのって、意外と難しいです。

その2に近いところもありますが、明確に違うのは、2は個人で完結できちゃう一方で、その3は対等(もしくは自分より立場が上の)相手がいます。ビジネスパートナーとの共同プロジェクトだったり、会社からアサインされる新規事業開発だったりがわかりやすいでしょうか。

世の中、自分主導でやりたくてやっている仕事ばかりではないので、「相手が何を求めるのか」「どれくらい成果を上げれば喜んでくれるのか」という視点を持ってプロジェクトに臨むことが求められます(僕はあまり得意ではない気がします)。

「あ、この人すごい頑張ったんだな」というだけでなく、「あ、この人すごい頑張った結果僕の期待にも応えてくれたんだ」という成果をしっかり上げる。これができれば信頼関係を築く第一歩となり、二回目三回目とお仕事でご一緒する機会にも恵まれたりします。

いい仕事の鉄則その4: 嘘をつかない

これも当たり前っちゃあ当たり前ですけど、すごい大切な心がけです。なぜなら、嘘って簡単につけるからです。

嘘をつかないということは、誠実であるということです。それは誰に対してか、相手に対してももちろんそうなのですが、自分に対して誠実であることが、長いキャリアを考えた時に必要な視点です。

僕がエンジニアtype編集部に配属したての頃、はじめて任された特集記事のコラムで炎上した過去があります。記名記事だったので実名で叩かれまくって折れかけた心を支えてくれたのは、その炎上した記事の取材に協力してくださった方々でした。めちゃくちゃ迷惑をかけたはずなのに、「たしかに言葉が足りない部分もあったと思うけど、小禄さんはちゃんと現場に足を運んで記事を書いてくれたから」と優しい言葉を掛けてくださって、普通に泣きました。

僕が見えない誰かではなく、自分と関わってくださる方々にはせめて誠実でありたいと思うようになったのは、間違いなくこの失敗があったからですね。いまでもあそこでお世話になった皆さんには感謝で胸がいっぱいです。

誠実さというのは自分の中にある軸であり「正しさ」の価値基準だと思っていて、それがないと人は信用してくれません。短期的な仕事なら我慢できますが、長いお付き合いができる人だという判断に至らないからです。

手前味噌ながら、うちの代表の小林さんは裏表がなくとても真っ直ぐです。どれくらい真っ直ぐかと言うと、同じ言葉を、いつ、どんな時でも、同じ熱量で語り続けることができるくらい真っ直ぐです。そして、その言葉に多少の誇張はあれど嘘がありません。熱いがゆえに僕は時々無意識に耳をふさいでしまっていることがありますが、非常に非常に信頼できます。

誰とも争わないと決めたら確立できたユニークキャリア

そんなこんなで、僕は自ら転職活動をせずにいまの仕事を任せていただくに至りました。楽しそうに仕事していて、結果を出して、期待にも応える。それでいて素直な人は、わりと好意的に見てくれている人がいて、どこかでいいご縁が生まれるんじゃないかなと思います。

結局のところ、競争社会の落ちこぼれだった僕の生きる道は「戦わない」ために必死になるという感じだったのかなと思います。繰り返しになりますが、僕が優秀とかそういうわけでもないし、再現しろと言われても多分僕も二度とできない(やりたくない)です。

これまで書いてきた僕の広い意味での編集者としての職域と、社会情勢の大きな変化と、求められるものがたまたま重なった結果、僕のようなユニークなポジションの人でも何とか成立している感が否めません。でも、まぁそれでちゃんと成果を上げられているのであれば、それでもいいかと楽観的な気持ちでいる自分がいます。仕事楽しいし。

上述したような「いい仕事の仕方」は、あくまで僕の仕事人生を振り返って大切だと思った考えです。おそらく人によって様々な「いい仕事の仕方」があるんだろうなと思いますので、まずは自分の中で軸を作るといいのかもしれませんね。

では今回はこのあたりで。

ナンバーナインで一緒に働くメンバー大募集!

ナンバーナインでは、一緒に働いてくださる方を積極募集中です。少しでも興味をお持ちいただけたなら、ぜひ以下URLを覗いてみてください。

広告漫画D / 漫画家マネージャー / WEBTOON編集者など中途採用強化中

【INCLUSIVEでも採用強化中】


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?