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ファンを生み出すのもいいが、それでいいのだろうか?とブームのイカゲームに対して思うこと。

パロディが生まれるほど作品の価値は高いと誰だったかが言っていた。

だから、地上波番組でコスプレをしてワンシーンを真似るなどすれば共感も生まれるし、その原典となるものがさらに注目されることになる。
良いことだらけで、問題ないとも言えるが流行りすぎると時として「毒」にしかならないのだなと人間ってつくづくダメだなぁって思う。

出川のてっちゃん風に言えば「お前らつくづくだよ!」と、呆れ返るほどだ。

「イカゲーム」がブームとなり、罰を下し死体を焼いて遺族へ色々手配しなきゃならない苦労人「赤い服の黒マスク」のコスプレが目立ち、そして廃れてしまった古きゲームが再び注目を集め、当然どういったゲームなのかと真似をしたくなるのも当然である。

最終ステージでギフンと弟分のサンウが戦うイカゲーム。

ドラマ本編でも、武器こそ持っていたとはいえ殴り合いなど暴力で突破するという危険なものであり、向こう側に行かせないようにもみくちゃになりながら達成するゲームなので、手加減知らない子供がやろうとすると、「そりゃ」大事な一張羅がボロボロになるよねとお母さんを悩まさせることだろう。

服がボロボロになる程度ならまだいいが、擦り傷や骨折まで被害が出たら目も当てられない。
ドラマは18歳以上は視聴はできない仕様だが、こっそり見れるし親と一緒に見るなど別に見る方法ならなんぼでもある。
ましてや、メディアが今流行っているドラマなど煽ってしまっては、説得力もクソもない。

そして、子供にこれはダメだよと言い聞かせても、しっかり聞く子もいれば禁忌に触れる子も出てしまう。クラスの1割程度が「イカゲーム」をやり出したら、乗る子も出てくるし大人がしっかりと見張っていれば大丈夫だが、限度もある。

最初からドラマを作らず、流さない方が良かったのではないか?
借金を抱えた冴えない中年達が抗う姿や、どんなに頑張っても報われないカタルシスなものがミソだが、世の中ってそういった訴えたことというより「おもしろおかしい」の方に注目しちゃうので視聴する人はもっと厳選しなければならないのではないか?

などと思ったりもする。
少なくともメディアの情報をただただ鵜呑みにする人は「イカゲーム」のドラマ性をしっかり見ている人と会話してもすれ違うだけだと思う。
視点の違いや感想が異なるなど、そう言ったものじゃなく根本的に合わない。そんな気もする。

内容がカイジのように冴えない中年達という内容なら、パロディ化しても笑ったりできたりするが実際に投資失敗による借金や脱北者など国際問題のデリケートな部分まで扱っている。

最近だと北朝鮮で、メディアを持ち込んだ学生さんに厳しい処置を加えるニュースが出ていたりもする。緑のジャージ着たり赤い服のスタッフ陣営真似たり果たして本当に「イジって良いネタ」なのか。芸人がこぞって似ても似つかない簡単なパロディ動画を上げたりしているが、それは果たして・・・

二次創作、パロディを生み出すのはとても大事だが、作り出す人間のマナーをどこまで厳しくできるのか守れるのか。やっちゃダメだよの線引きがより強化され、昔は許されたのに!など勘違いが増えないことを祈りたい。


台湾のゲームで白テロ時代をテーマにし、同じくNetflixでも連続ドラマとして放映された「返校」で、発禁本を所持し学校で読んでいるのが見つかって責任者は死刑、学生さん達も最悪な結果になるなどそう言った歴史に重なるものが、今現在別な場所で続いているのだなと思い知らされる。

イカゲームを「おもしろおかしく」捉え茶化して良いものなのか。よく考えた方がいいのかも知れないっすね。
以上!

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