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「パスのアウトライン」で「ラフ」のアナログ感を強化しよう!|Adobe Illustrator Tips

こちらのアピアランス技のツイートが思いのほか伸びました。世のイラレ使いはアナログ感に飢えているようです。

このレシピは「パスのオフセットで内角を丸くする」「ラフで不規則に変形させる」という2つの加工を組み合わせてできています。

しかし単純にこれらを適用すればその通りになるわけではありません。なぜなら『効果 パスのアウトライン』が重要な役割を果たしているからです。

今回は簡単にレシピ紹介の後、マガジン購読者限定でパスのアウトラインによるラフの変化についての解説をします。商用利用OKなサンプルAiデータ(CC)付きです。(マガジンについて詳しくはこちら


レシピ概要

元になるオブジェクトが複数の場合、グループ化してから加工してください。アピアランス処理の流れは次の通りです。

  1. 刈り込みで背面のパスを削除

  2. 線をアウトライン化して1つの塗りパスに結合

  3. 二重オフセットで内角を丸く

  4. ラフでパスをザラザラに加工

効果>パスファインダー>刈り込み は、背面で重なったパスを削除するパスファインダーです。見えなくても良いパスの線まで表示されるのを防いでくれます。

効果>パス>パスのアウトライン で線をアウトライン化したことにして、バラバラのパスを 効果>パスファインダー>追加 で結合。

効果>パス>パスのオフセット効果>パスの変形>ラフ で加工して完成です。


注意点として、オブジェクト同士の接している部分だけ妙にギザギザが細かくなる場合があります。その際は 効果 追加 をアピアランスパネルからクリックしてオプションを開き、詳細オプションの「精度」の数値を少しずつ上げてください。

「精度」を上げた結果


パスのオフセット及びラフは派手に変化するのでわかりやすいですが、パスのアウトラインは見た目が変化しないので、何のために適用するのかわかりくいです。次でここを重点的に解説します。

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