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イラレの効果3Dが新しくなったので遊び倒してみました|Adobe Illustrator Tips

こんにちは。イラレ職人コロです。

朗報です!この度のアップデートにより、イラレの効果3Dが大幅に強化されました!!(Illustrator 2022、ver26.0より)・:*+.\(( °ω° ))/.:+

アップデート開始から早速使い倒してみましたよ。これは楽しい…!

今回のリニューアルの大きな変更点は以下の3つです。

・ダイアログボックスではなく独自パネルで操作
・新たな3D「膨張」の追加
・生成した3Dに「マテリアル」を設定可能

なお、従来の3Dは「3D(クラシック)」と名前を変えてそのまま残っております。僕の過去のレシピで3Dを使う際は注意してください。

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アピアランサー待望の追加効果で、まさかあの使いにくい、たまに面が欠ける、めっちゃ重いと憎らしくも愛しいあの3Dが、長年の停滞を破ってついに進化です。

UI面でも使いやすくなっていますし、面が欠けるなどの不具合も今のところ見当たりません。従来PCではやや重いという感じですが、おそらく噂の M1 Mac であれば大幅に改善されるのでしょう。

進化は大変めでたいですが、もちろん良いところだけではありません。今回は従来機能との違いや、良い点悪い点などをまとめていこうと思います。


大きな変更点のまとめ

まずは大きな変更点を詳しく説明しましょう。

・ダイアログボックスではなく独自パネルで操作
・新たな3D「膨張」の追加
・生成した3Dに「マテリアル」を設定可能


●ダイアログボックスではなく独自パネルで操作

まず3Dの設定がダイアログボックスではなく、専用のパネルになりました。編集>カラーを編集>オブジェクトを再配色 と同じく、独立したパネル表示です。

▼旧3D 押し出し・ベベル

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▼新3D 押し出し・ベベル

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これにより、3Dの各種設定を調整しながらアピアランスなど他のパネルを操作することが可能になりました。もう3Dダイアログを閉じてアピアランスを直してまた3Dを開いて…という行き来をしなくて良くなります。素晴らしい!


新たな3D「膨張」の追加

「押し出し・ベベル」「回転体」はそのまま、「回転」は「平面」に名を変え、そして新たに「膨張」が追加されました。その効果は見ての通り。元のパスの面をポコっと盛り上げることができます。

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後述するマテリアルと組み合わせれば、イラレだけでこのような立体的な金箔文字とかも作れるようになります。


生成した3Dに「マテリアル」を設定可能

最大の変化はこれですね。生成した3Dに様々なテクスチャーを設定することができるようになりました。デフォルトで42種類ものテクスチャが用意されていますし、Adobe Substance から素材を追加することもできるようです。

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テクスチャの質感はかなりリアルで、従来の効果3Dとは出来が違いますね。そして出来合いのテクスチャを貼り付けるだけではなく、例えばコンクリートの荒さや汚れ具合など本当にたくさんの項目を細かく設定できるようになっています。

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そのほか細かなの追加機能

これだけリアルな感じになるとかなり重いのでは?と不安になる方もいると思いますが、軽さ重視の簡易表示であるリアルタイムプレビューと、リアルな質感を再現するレイトレーシングを使い分けることができます。

リアルタイムプレビューで大雑把な設定を行い、レイトレーシングで細かな調整を行う形にすれば、さほど大きな支障はないでしょう。

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その他、ベベルや照明の設定は非常に細かくバリエーション豊かにできるようになりましたし、3Dモデルの角度の変更もバウンディングボックスから直感的に行えます。

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ベベルの回数を増やせる「繰り返し」は応用の幅がありそうで楽しいです。


新3Dで出来なくなったこと

さて、ここまでベタ褒めをしてきたわけですが、不満がないわけではありません。いえ、新機能自体は十分よく出来ていると思うのですが、旧3Dから出来なくなった点もかなりあります。


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