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デザボン

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デザイン本をオススメする正体不明のモンスター
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記事一覧

叱られるは宝になる『デザイナーが最初の3年間で身につけるチカラ』 #デザボン

「ちゃんと叱られたい」 その体験の貴重さは、大人になるほどよくわかるものだと思います。 一見華やかなデザイナーも、実態は普通に「会社員」です。人間関係や社会の理不尽と何度も直面することになります。 例えば、先輩にデザインをチェックしてもらいたいけど、とても忙しそうです。あなたならどのように伝えますか? 「お手隙の時に」とやんわり伝えますか? 「〜日〜時までに」とキッチリ伝えますか? 上手くいく場合もあれば失敗してしまう場合もあるでしょう。そういった経験を積み重ねて

新人デザイナーのリアル『漫画でわかる けっきょく、よはく。』 #デザボン

しかしこの主人公、コツを学んでも劇的に上手くなったりしないあたり、とてもリアルです。デザイナーに安易な近道など無い、ということかもしれません。 「余白を意識して」 どんなデザイン書や講義でも必ず言われるこの言葉。意味はわかるけど、実践でどうすれば良いかわからない!は誰もが通る道でしょう。 本書はそんな「余白」に焦点を当てた大ベストセラーデザイン入門書『けっきょく、よはく。』を、なんとコミカライズしたものです。 新人デザイナーが入社してからぶち当たるであろう様々な壁や悩

クリエイティブの今を知る地図となる『AIの操り方とプロンプト作成のコツがわかる本』 #デザボン

率直に言って、表紙とタイトルで損をしていると感じます。 最初は「ああ、流行りの生成AIテクニック本ね」と、少し警戒心のようなものを持ちながらページをめくりました。 しかしその印象は変わります。 内容としては、主にChatGPTからFireFly、Midjourneyといった、有名なAIの概要や基本操作を紹介するものです。 そこからは「生成AIは凄い!」「楽をしよう!」といった、インターネットの浮ついた空気は感じません。 これを使うことで何が変わるのか。どうすれば的確

資料デザインのチェックリストに!『一生使える見やすい資料のデザイン入門 完全版』 #デザボン

なんか資料が上手くまとまらないな…と悩むデザイン初心者は、この本が改善点の「チェックリスト」に使えるかもしれません。 デザインや情報整理のノウハウを学んでも、いざ実践でどう扱えばいいのかよくわからない、という人は多いでしょう。 この本にはプレゼン資料に焦点を絞り、初心者がスライド制作でやりがちな失敗と改善の例が網羅されています。 見開きでNGとOKがわかる構成になっているので、紙の本をパラパラとめくるだけで自分に必要そうな情報が見つけられます。 そのため、改善点を探し

習慣をつくるロジック『続ける思考』 #デザボン

何かを毎日コツコツとやることに対して、成功者は言います。「習慣にしよう」と。 歯磨きのように習慣にしてしまえば、続けるのも簡単になると。 なるほどと感嘆し、真似をしてみて、あっという間に飽きた覚えはないでしょうか。ええ、僕もです。 そう、習慣にしてしまえば簡単かもしれませんが、習慣を身につけるのは簡単ではありません。 何かコツのようなものはないのか…と悩む人に、ぜひ読んでもらいたいのがこの一冊。 『続ける思考』です。 著者は年間200冊を制作する超多忙なブックデザ

行き詰まりを感じたクリエイターへ『「クリエイティブ」の処方箋』 #デザボン

クリエイターとして行き詰まったな、と感じているあなたへ。 「クリエイティブの処方箋」はいかがですか? 人が壁を乗り越えるのに効きそうな、過去の偉大なクリエイターたちの発想を学べるエピソード集です。 僕が面白いと思ったのは、全部を読まなくて良いこと。まず目次にサラッと目を通して、今の気分で「おっ」と思ったものを読みましょう。 そしてそのエピソードの最後には、「これが響いた人は〜ページへ。効かなかった人は〜ページへ」と、まるでゲームブックのように誘導が書かれています。パラパ

仕事や働き方で悩む新人デザイナーへ『デザインのしごと 100の質問』 #デザボン

デザイナーという「仕事」や「働き方」で悩む新人に会ったら、今度から僕はこの本を進めようと思う。 「カッコいいデザインを作りたい!」とこの業界に入ったのに、デザイン以外のことで頭を悩ませてきた経験は誰しもあるでしょう。 クライアントとのやりとりやトラブル。 膨大で細かな制作のルール。 伸び悩んだり勉強の仕方で不安になったり。 そういった誰しもが通る悩みに対して、ベテランデザイナーが優しく導いてくれる、そんな一冊です。 この本で特に凄いなと思ったのは、悩みに対する答えがと

Canvaでここまでできるのか…『Canva Design Book』 #デザボン

「Canvaでここまでできるのか」と、正直驚きました。 みなさんご存知のingectar-eさんの、軽やかで豊かなオシャレデザイン60種類がCanvaで見事に再現されています。 しかもすべて既存のテンプレートを改造するだけのお手軽仕様。「このデザイン素敵!」と「自分でも作れそう!」が良い塩梅でまとめられた隙のない構成です。 こうすれば良くなるよ、というデザインのポイントもたっぷり詰まっています。なのでCanvaを使い始めたい人はもちろん、デザインのコツを知りたいビギナー