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ノイズが綺麗に出るシールドを探したい

こんにちは。Navy Springsの瀬田コルネです。
今回は知的好奇心を満たす為の記事です。

事の始まり

つい先日、YouTubeでトム・モレロさんの演奏を見ました。
衝撃的だったのは、「演奏中にギターからシールドを引っこ抜いて、シールドの先端に触れてノイズを演奏する」という奏法(?)です。
ノイズと言えばノイズなんですが、DTMっぽい音だなと感じました。「音楽の要素として考えたらあり」な音、という訳です。
ギターの可能性を感じましたよね。自由だなって。

さて、シールドと言えば「音が変わる」の代名詞だと思います。
まあ音が変わる原理については他の方の記事に任せて、とにかく「音が変わる」というところに着目します。
線材によって音が変わるなら、ノイズの聞こえ方も変わるんじゃないか?という話です。
や、絶対に変わるんでしょうけど、「どんな風に変わるのか」って興味ありませんか?

という訳で今回は、いろんなシールドを使って触ってノイズを出して、その音を比較していきたいと思います。
トム・モレロさんの真似をしたい人、或いはご本人に届け!という気持ちでやります。


検証条件

1.シールドの長さは3mで統一した。


2.接続順は
シールド
→Valvenergy Copperhead Drive(キャビシミュモード)(以下、エフェクターと書く)
→(ソルダーレスパッチケーブル)
→GO:MIXER PRO(以下、ミキサーと書く)
→(ミキサー付属のケーブル)
→スマホ
の順に接続、録音した。

3.シールドは右手で持ち、左手に触れる。また、左手にはマーカーを打ち、同じ場所に触れるようにした。

4.エフェクター、ミキサーの設定は変えずに録音した。

画像1

画像2

使用したシールドは以下の3種。
1.KAMINARI GUITARS K-GC(青いやつ)
2.MOGAMI 2524(黒いやつ)
3.MOGAMI 2549(緑のやつ)

実験開始


さて、実験開始です。

まずはカミナリギターさんのやつから行きましょう。
まずは普通にギターを弾きます。


そこそこ歪んでますね。12時ですが。
では、続いてノイズを。

うん、サンプルが1つだとよく分からん。ノイズ出てるなっていう感覚だけはあります。

次に行きましょう。
モガミの2524です。

1本目のそれよりもやや落ち着きがある音ですね。ハイの暴れ感がやや控えめな気がします。でもキラッと感は出てますね。

では、続いてノイズ。

なんかこう…1本目よりややローが強いような…?
ギターの音に比べれば誤差みたいなもんですが、なんとなく違いますね。

とりあえずまとめは後にして、次に行きます。


今回の最後、同じくモガミの2549です。
ギター音から。

少し強く弾いてもバランスが取れた音してますね。散らばりきらない、破綻しない、という印象です。
まとまりのある音、ですね。

ではノイズを。

よく分からなくなってきましたね。ノイズを聴くって何なんでしょうか。
とりあえず一番音が大きい気がしますね。というより、ノイズもいろんな帯域が満遍なく出てる感じでしょうか。

結果の考察


さて、考察のお時間です。
ギターの音を聞いた感じでは、1本目を基準に考えると、どちらも「ローが強い」(やたらと強い、という訳はなく、あくまで比較してです)という印象を受けました。
して、ノイズも真面目に聴き比べるとおおよそ同様の傾向が見られます。
1本目のノイズを聴くと、「割とローがスカスカした感じのノイズ」に聞こえますね(私だけかも)。
2本目、3本目は先程にも書いた通り、満遍なく音が出ている感じです。

「シールドによる音の傾向とノイズの出方は同じらしい」という結論でいいでしょう。
デカいノイズを出したい人は「全帯域が満遍なく出る特性のシールド」を使うと良いですね。

今後、新しいシールドを買ったら追加で試していきたいですね。ノイズのアーカイブが出来ますね。


これは完全に余談ですが、このためにモガミのシールド2本とも新しく買いました。今後は検証・比較用・万一の予備に使います。

それでは。

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