草ww破滅部活動日記♯71 文化祭準備編2 音楽室
谷武高校にて、いま2-A組と2-C組と合同の選択授業をしていた。2-Bは音楽を選択していない。椿は音楽室にいる。そう選択授業は音楽。14時から1時間音楽の授業がある。椿は元々書道をやりたくて選択したが、人が集まらず、美術に流れたが、定員オーバーで音楽になった。音楽選択したものはそんなに多くない、合同で出来るほど。椿、一星、坂梨、坂尾、草ヶ部、佐久間、鎌切、藤沼の8人が合同で授業を受ける。先生は小原琴子という音楽教師だ。
授業が始まると、先生は好きな楽器で曲を弾こうと言う。
椿たちは正直楽器の経験なんてない。坂尾、草ヶ部、佐久間は少し経験がある。坂尾はピアノ、草ヶ部はギター、佐久間もピアノが経験ある。
なので、その3人は経験のある楽器を選ぶ。
〈椿〉一星、お前何選ぶ?
〈一星〉おれ? ん〜 楽器の経験ないからな、そうだこの箱にしてみるか
〈椿〉なんだそれ?
〈小原先生〉それはカホンという楽器よ
〈一星〉カホン?
〈小原〉そうよ、叩くと音がでるのよ
〈一星〉ドラムみたいな感じか、これにしよ。椿は?
〈椿〉ん〜、この楽器は?弦が4本しかない、ギター?
〈小原先生〉それはベースよ、作りはアコースティックギターのような作りをしているアコースティックベースと呼ばる楽器ね
〈椿〉ベース? ギターとなんの違いが?
〈小原先生〉違いは音域よ
と、小原先生はギタースタンドを置かれているアコースティックギターを手にした。そして少し弾いてみる。高くて、耳に馴染む気持ちのいい音が聴こえる。
〈小原先生〉この高い音を出す、弦が6本あるのがギター
次に小原先生はベースを手にする。そしてベースを弾いた。音は低めの音で、よくクラシックなどで聴こえるオシャレな太い音、綺麗な音が聴こえる。
〈小原先生〉これがベースよ、ギターとは違って低めの音、弦が4本の楽器よ。私ベースの音がすき
〈椿〉へ〜、じゃあベースにしてみよ
〈小原先生〉それはいいわね! ベースをやりたい人は少ないのよ、音が地味って言われるの。でも音楽においてベースの音は非常に大切な音域なのよ
他の人も楽器は決めたようだ。
〈小原先生〉では今日は教科書からどの曲をやりたいか、みんなで決めてね
〈椿〉なににする?
〈一星〉おれそんなに難しくないやつがいい
〈小原先生〉ちなみに3週間後に演奏のテストを行います。ここではなくとなりの音楽準備室で一人一人行うので、頑張って演奏してください
〈椿〉え!?
〈一星〉まじかよ
〈椿〉なんかいい曲あるか?
〈佐久間〉これはどう? 見た感じ簡単そうよ
〈小原先生〉あ、忘れてたわ。さっき言ったテストですけど、直接単位に関わりないよ。でもその次のテストは単位と関わりあるからね、なので覚えておいてください。曲は同じでも違う曲でも大丈夫です
〈椿〉まじか!!
〈佐久間〉椿、この曲よ
〈椿〉どれ? この曲知らないな?
〈佐久間〉kenoのおはようって曲よ
〈椿〉良さそうな曲やね、よしみんなこの曲にしよう!
これで曲も決まった。
〈椿〉さて練習しようぜ!
〈小原先生〉楽器の持ち帰りはできないからね! 音楽室でやってね! 楽器の持ち込みはOKよ!
小原先生は楽器について話した。小原先生と言えば、元々は近くにある養護学校の養護教諭だったが2年前に谷武高校の音楽教師として赴任してきた。音楽スキルはプロ並、好きな楽器はベース。
いつもピンクのパワーストーンを左腕に付けている。
8人はkenoのおはようを練習することにした。
〈椿〉ベース難しいな、指痛い
〈一星〉こっちもやばい、音が雑になる、よくわからん
〈椿〉あとで先生に聞くか
〈一星〉そうだな
と、ここでチャイムがなる。
キーンコーンカーンコーン キーンコンカーンコーヒー。
〈椿〉まじかもう終わりか、一星ちょっとやってくか?
〈一星〉そうだな、ちょっとやばい。部活の連中に連絡する、剣道部はまだ行かなくて大丈夫だから
〈椿〉ありがとう。そうか
〈坂尾〉おれは大丈夫そうだから生徒会いくね
〈坂梨〉大丈夫? 椿くん、一星くん
〈椿〉ああ! 大丈夫! 佐久間、お前も帰りな、気を使わなくていいから
〈佐久間〉わかった、なにかあったら連絡して
〈椿〉うん
〈小原先生〉椿! 鍵おいて置くから最後鍵かけて、返しておいてね
〈椿〉はーい
椿と一星を残してほかの生徒は音楽室を離れる。
〈椿〉さて、やるか
と、弾き始めた。そこから30分ぐらいやったのだろうか。あまり弾けてない。そこにガラっと音楽室の扉が開く。そこにはスカイラーがいた。
椿と一星は驚いていた。
音楽室で鉢合わせた3人の草ww破滅部メンバー。
偶然というものなのか。
スカイラーも驚いていた。そのまま立ち尽くしていた。
ー 71日目 文化祭準備編2 音楽室 ー つづく。
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