ワールドカップサッカーを応援しながら英語の発音訓練

英語の発音を良くする練習に、英語の歌が最適とはよく聞きますね。
でも、いい曲が選べない。どうやれば発音訓練になるかわからない。

そこで、6月14日キックオフのWorld Cup 2018の公式ソング、LIVE IT UPの歌詞をチェックして、サッカーを応援しながら、英語の発音も訓練してみませんか。
ワールドカップを応援する前に、30分かけて練習しておけば、この歌を聞くたびに英語の発音の訓練ができます。

ステップ１
6月8日に発表されたFIFAのサイトから、公式ソング、LIVE IT UPのビデオクリップを聞いてください。
ビデオを見ながら、まずは歌のメロディーと雰囲気を楽しんでください。
このFIFAのページです。

ステップ２
ついでに、FIFAのページの英語をさらっと見出し中心に眺めてみましょう。
ロシアの開催ですが、アメリカの俳優Will Smithを主役にたててますね。
歌は、アメリカ人の歌手Nicky Jamとコソボ出身の歌手Era Istrefiです。

（ロシア開催で「ウクライナ問題」「ドーピング問題」とボイコット議論噴出、だからロシア色を薄めているのかなと思いました。詳しくはここをどうぞ。）

ステップ３
もう一度、耳を澄ませて、歌を聞きます。
今度はビデオではなく、どんな英語が聞こえるか耳に集中してみます。
テンポが早いから、なかなか聞けない。。。
でもキャッチーなフレーズの繰り返しなのはわかります。

ステップ４
つぎに英語の歌詞を見ながら聞きましょう。
歌詞を目で追いながら聞くと、英語がぐっとわかりますね。
歌詞はいろいろなサイトで公開されています。
たとえば見やすいサイトはこれです。

できればプリントアウトするといいと思います。
ワールドカップの期間中、手元の歌詞を見ながら歌が聞けます。

ステップ５
英語の意味を理解する。
せっかく英語を勉強するのに、日本語に訳すのはもったいない。
だから全文訳はしないで、文頭から順に意味を理解してみましょう。
タイトルのLive it upは、贅沢に暮らすとか、思い切り人生を楽しむというアメリカの口語。
ここは、サッカー選手の気持ちになって、人生を思い切り楽しむ。
最初の節は簡単です。
人生は一回だから思い切り生きる、楽しむ、二回はないよ。

次の節の英語は、ちょっと単語が難しい。
Strength your numbersの、numbersはグループのこと。
グループ力で力を得る感じ。
Is a force we can mixは、その力をまぜ合わせ。
We raise our flags and put our pride on our backは、旗をたててプライドをかける。
Backは背中、祖国の威信をかけて戦う選手のことでしょう。
気持ちはチャンピオン。Lightは光ですから、我々が光り輝く時。
みごとなゴールを決めると、チャンピオンの気持ちになるのでしょう。
パワーを得て。コンディションが正しいとは、戦う用意ができたかな。

もう一度、最初の節を繰り返した後は、Will Smithのラップです。
短くて、わかりやすい。
3行目のLights highは光を高く掲げ、ということ。
Thousand Roadblocks, one shot。千個もの道をふさぐ障害も、ひと蹴り。
また、短い単語が並んで、
We’ve been waiting for this all year. 完了形を使って、ずっと待っていたという気持ちが出てます。
Where y’all at? We’re right here.　我々みんなはどこだ、ここだぞ、と宣言。
ひとまず、歌詞の理解はここまで。

ステップ６
意味がだいたいわかったら、歌詞を声を出して読みましょう。
いいリズムに乗っていますか？
つっかえずに読めるまで、繰り返しましょう。

ステップ6.5
今日の授業では、強く聞こえる音とほとんど聞こえない音に耳をすませ、
強く言う歌詞の部分に丸や下線をつけて音読の練習をしました。
音がつながったり、消失する、リエゾン（liaison）を確認すると、
リズムに乗りやすくなりました。
タンタンと手でテーブルをたたいて、リズムを取りながら言うのもいい練習でした。

ステップ７
いよいよ、メロディーにのって歌詞を声に出します。
ちゃんと歌うのは難しいけど、小声で、ついていきましょう。
曲のスピード早すぎますか？

ステップ８
難しいですよね。ここでとっておきの秘策。
ビデオの下の歯車マークを押してください。
SpeedがNormalになっていますね。
これを0.75、つまり25％だけゆっくりにして練習しましょう。
0.5だと遅すぎてリズムがくずれるけど、0.75なら結構大丈夫。

ステップ９
Will Smithのラップの部分は特に英語の発音練習に最適。
リズムはいいし、単語は簡単。
音がつながり、英語の文字と違う発音になっているのが、よくわかります。

ステップ9.5
授業では最初のOne Life のチャントと、Willのラップだけを練習しました。
ここはリズムが良くて、歌詞も簡単、いい練習でした！
その間にあるEraの歌詞はやりませんでした。早いテンポで、これは上級ですね。（私もずいぶん練習しましたが、難しかった。。。）
ただ、歌をやっている学生は、すっとリズムにのって英語を読めて、びっくり。いつもは英語を音読するのが嫌そうだったのに、今日は楽しそうでした。耳がいい人って違うと納得。音感と耳がいい人は、歌で英語が上達すると確信しました。

ステップ１０
ひととおりメロディーについて歌詞が読めるようになったら、とりあえず英語の練習は終了。
歌が好きなら、曲にのって歌う練習もどうぞ。

あとは、サッカーを応援しながら、この歌を聞くたびに、歌詞を思い浮かべたり、いっしょに小声で口ずさめば、本物の英語の発音の練習になります。

ワールドカップのキックオフは6月14日。
7月15日まで一か月続きます。
NHKの放送予定はこちらです。

優勝国が決まるまで、何度このLive it UPを聞くでしょう。
英語で歌を追えると、印象がぐっと深くなります。

Photo by Humberto Santos on Unsplash