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起業家と投資家が出会える場を創る!(後編)

「自分の会社を創ればいいじゃん」

メンターは、当時から大手企業のインキュベーション室にいて、すでに複数の会社の経営に携わっていたこともあり、インターネット広告代理店のころからも営業で訪問してたくさんの発注を頂いていたのです。いつものように営業で通っているところ、前より勢いがなくなった自分を見てとって、
「自分で会社を創ったいいじゃん。今より応援するよ」
という言葉を掛けてもらったわけです。

ぶっちゃけ当時はお金も何もない時期だったのですが、その一言に導かれるかのようにすぐに自分の会社を設立することになったわけです。もちろん会社設立当初からメンターには、様々な助言と経験、発注などを頂きました。
会社設立したばかりというのもあって、インターネット広告代理店時代から発注をしてもらっていた先輩からも発注をしてもらったり、仕事がうまくいったらお祝いで夜中に築地で寿司をつついたり。多くの方から支えてもらっていたなと、改めて感謝の念に堪えないわけです。

それから15年後。紆余曲折を経て、今に至るわけですが、常に「自分の力で生きていける人を増やす」「世の中の会社を倒産させない」という思いを抱いてきました。メディアやアプリの開発事業や採用を始めとしたソリューション事業を柱としている中、とある企業の事業再生に携わる機会が生まれ、実際に倒産目前の企業を立て直し、バイアウトまでこぎつることで起業の想いを実現してきました。また、その過程で出会った数名が実際に起業し、現在も活躍していることはうれしい限りです。

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起業しやすくなるサービスを創りたい

一方で、地道な取り組みだけだと労働集約型のため、より多くの起業家を創出することやたくさんの企業を倒産させずに永続させには、資源が足りないという課題に直面していました。何とか多くの力を集結させて、この課題を解決することができたら、日本企業の底上げに、そして日本の経済の発展につながるんじゃなかろうかという壮大な想いも持ち続けていました。

新型コロナの影響で経営環境への先行き不透明感や菅総理の誕生によって中小企業の効率化が構想されるなど、起業マインドを脅かしそうな時代に突入しました。一方で、テクノロジーを始めとしたスタートアップ、ベンチャー企業は比較的そうした退行感に逆行して、順調な業種、企業が多く見受けられます。解決しなくてはならない社会課題がどんどん表出してくるこうした複雑な時代だからこそ、新しく事業を起こすということは、むしろチャンスであるはずです。

こうした環境で一歩を踏み出すと、私が会社を立ち上げたときのように、多くの方が間違いなく支援してくれるはずです。それでも、その一歩を踏み出すことが難しいわけですよね。
・自分の事業プランやアイデアは本当にビジネスになるんだろうか
・独立したら本当に支援くれる人がいるんだろうか
・事業を永続していくために資金は足りるんだろうか

といった不安が、思いついたら次から次に出てくるものですよね。
私を含めて経験者は「なんとかなるよ」と言いたくなるのが本音ではあるのですが、他人事だから言えるんだよって思っちゃいますよね。確かに、それぞれ置かれた環境や資源、能力や人脈などは異なりますし、何よりも事業プランやアイデアは自分にしか思い浮かばないものなので、一般論では収まらないはずですよね。
振り返ってみても確かにそうだなという思いがします。それでも、私が一歩踏み出せたのは、何か起業に必要な要素が備わっていたからではなく、「メンター」をはじめ支援してくれる人がいたからでした。

ならば、事業を起こしたいという想いがある人に必要なのは事業プランやアイデアに対してアドバイスをくれる「メンター」の存在なんじゃなかろうかって思ったんです。自分を支えてくれた「メンター」がどんなことをしてくれたのかを振り返ってみると、事業プランへの具体的なアドバイスや仕事の紹介、そして何よりも投資資金の注入。(私の場合は、投資ではなく発注という形式でしたが、それがあったから今があるので、ある意味投資です。)
世の中には、そういう起業家や想いのある人をさまざまな形で支援したい人がたくさんいるはずという考えに至りました。なぜなら、ちょっと調べてみたらその回答となるキーワードがすぐに出てきたからです。それは…

エンジェル投資家

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だったわけです。最近では当たり前のように耳にする機会が増えたエンジェル投資家。エンジェル投資家というと、自身で事業を行ってIPOまたはバイアウトで自己資金を作り出し、自分と同じように志ある起業家予備軍に投資をする方が多い印象です。また、シード期に資金を投じるファンドが出てきたりもしていますよね。こうしたエンジェル投資家は、通常の投資家の役割を越えて、事業プランへの具体的なアドバイス、クライアントの紹介やネットワークの構築など多岐にわたって支援をしてくれます。こうした存在が側にいてくれるだけで、「起業」への一歩が踏み出しやすくなるのは想像できることなのではないでしょうか。

ただ、エンジェル投資家ってどこにいるんだろう?ですよね。
ついこの間も、とあるビジネスプランを共有するピッチ大会でも、参加者の一人から「どうやってエンジェル投資家に会えるんですか?」という質問をもらいました。私の場合は、前述のように倒産経験を通じて、運良く出会ったわけですが、なかなか出会える人たちではない印象ですよね?
じゃあ、出会えるようになったら…

仮説:投資家と出会いやすくなれば起業家が増える!

こういう仮説をもって、エンジェル投資家と想いのある起業家や事業を構想している人たちが出会いやすくなる場を作りたいと思うようになったんです。
ただ出会うのではなく、自分で思いついたちょっとした事業プランやアイデアを飾ることなく披露して、それを通してエンジェル投資家がアドバイスをして繋がっていくことができるような場。
複数のエンジェル投資家からのアドバイスを基に、事業プラン・アイデアを改善していき、いつの日か正式に投資を受け、事業化できるようになる場。

そんな場を創ろうじゃないか!

確かに、クラウドファンディングがけれど、正直クラファンはある程度の事業性・経済性がないと登録さえもできなかったり。それじゃあ、せっかくの起業のタネが育たないんです。

一方で、周りのエンジェル投資家の方々にも相談してみると、投資したくなるような案件を見つけることにものすごく苦労しているらしい。そして、本人たちには言えないけれど、この方々はびっくりするくらいの世話好きだったりするんです。事業育成にこういう熱い思いをもってのぞんでいる方は社会にもっとたくさんいるはずです。

そう考えると起業家にもエンジェル投資家にも双方にとってそうした出会いの場があるといいだろうなと思ったわけです。

これをカタチにするために、この数週間力を注いで作成したのがこのスマホアプリです。

志高く夢のある事業プランを持っている起業家(予備軍含む)と情熱あふれるエンジェル投資家が出会うマッチングプラットフォーム
Find Angel

こうしたサービスを創りたいという構想は前からもっていたのですが、アプリ開発となると資金面でも仕様作成面でもハードルが高く足踏みしていました。しかし、昨今注目を浴びて急成長しているNoCodeツールに出会ったことで、自分の力でカタチにしようと取り組みだしたわけです。制作期間は約2週間という、これまでのアプリ開発期間からすると驚きなはずです。
現在はまだ、α版ということもあり不具合がいくつかはあると思いますが、起業家と投資家が出会える場としては、まずできたかなという感じです。

現在はα版リリース記念のキャンペーンも実施しています。

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少しでも興味を持っていただけたら、無料で使えるので試してみてください。
自分の事業プラン・アイデアが思ったより早くにカタチになるかもですよ!

起業家と投資家が出会える場を創る!(前編)


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