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なぜ、今の仕事を始めたのか?

はじめまして!日本橋人形町で築80年の古民家をリノベーションした小さなイタリアンレストランを経営しています。自己紹介をかねて、オープンまでの経緯をご案内させていただきます。

広告~音楽業界から飲食店オーナーへ

僕が最初に社会人として勤めたのは、広告代理店でした。
その後、もともと興味のあった音楽業界に転職しました。広告と音楽は近いところの業界ということもあり、スムーズにやりたい仕事に就けたと思います。
音楽の現場では、音楽イベントの企画やアーティストの管理などを経験し、毎日がとても充実しました。そんな中、自分は人が楽しんでいるのを見るのが好きなんだということを実感したのです。
イベントに人が集まってきて感情を共有する時間と空間に、僕自身も幸せを感じました。人が楽しんでいる様子をずっと見ていたい、もっと人を楽しませたいと強く感じたのです。そのうち、これが天職というものなのだろうなと思うようになりました。
当時の音楽業界は、CDの販売から音楽配信へ流通のスタイルを変化させている過渡期でした。
僕自身も今後の身の振り方を考えざるをえず、違った分野で独立できないかと考えるようになりました。
以前から、食べ歩きやイタリアンが好きだったこともあり、飲食業に魅力を感じ、29歳のときにレストランの開業に踏み切りました。

創業は2003年、駒沢公園近くのペットも同伴できるイタリアンレストラン

世田谷区にある駒沢公園は、日本で初めてのドッグランができた場所です。当時から日本は、欧米諸外国に比べてペットと楽しめる場所が少なく、ペットとの関わりについて考える機会も乏しいような状況でした。
そこで僕は、「犬と一緒にライフスタイルを楽しめる」をコンセプトに、ドッグランもあってワンちゃんも一緒に遊びにこられるイタリアンレストランをオープンしました。
ペットを飼っている人が多い駒沢の店は、多くの人で賑わいました。
その後、犬の健康について学んでいくうちに、ペットのホリスティックケアの必要性を感じるようになったのです。
雑誌やテレビの取材が殺到し、多くの方に注目していただきました。それはのちの取り組みに繋がっていきますので、次回ご紹介したいと思います。

繁盛店を売却し、人形町へ

駒沢公園で7年間営業した後、店を売却しました。生まれ育った小伝馬町(人形町)に戻ることにしたからです。
人形町が古き良きものと新しいものがミックスして盛り上がってきたのを目の当たりにし、僕はいてもたってもいられなくなりました。
もともと、下町で育っており友人もたくさんいて、文化や人の特性にリスペクトしています。
僕が育ち、愛して止まない地域でビジネスをやりたい気持ちが強くなりました。
そしてとうとう、2015年に人形町のコルディアーレをオープンさせていただいたのです。

人形町ではペット同伴の店ではなく、下町の人に愛されるイタリアンとして全く違ったコンセプトで運営しています。

僕の天職は、人を楽しませることです。

人が集い、美味しい料理と会話を共有し、幸せな一時を過ごす、そんな場所を人形町で実現できていることに、この上ない喜びを感じています。
とくに、お客さんが「またきちゃった」とすぐに再来店くださるときに、やりがいを感じます。
飲食店は、すぐにお客様の反応が得られるからいいなあと思います。
思い返せば、音楽業界から飲食店への思い切った転身でしたが、僕が人生で求めていることは、「人を楽しませること」として変わらずにあります。
それを、ずっと実現し続けてられているのは、周囲の皆さまのおかげだと感謝しています。


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