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私の過ぎ去った思春期と、いずれ来る息子たちのその時

もう3年くらい前のことになります。
当時一緒に働いていた女性スタッフの同僚とお昼ご飯を食べに行ったとき、子供の話になりました。
同僚のお子さんは高校生と少し大きくて、私の方はまだ幼児という年齢差があるなか、今のうちの子はこんな感じ、とお互いの今の子育ての悩みやぶち当たっている壁やなんかを話していました。
私は、子育てに関しては後発になるので、先輩ママの話を聞くつもりで、思春期の子供とは?と想像しながら聞いていたのですが、そのうちに自分自身の思春期の頃を思い出していました。
自分の子供はまだまだ小さいので、自分自身がどうだったか思い出す方が想像がしやすかったんですね。
でもそれによって、不安がものすごく大きく膨らんでしまいました。

私が小学校高学年になった頃から高校卒業前くらいまでは、若さからくる揺らぎとでもいうのか、精神の不安定さ・現実を生きていない感じ・整理のつかない思考の苦痛みたいなものにものすごく揺り動かされていて、とても苦しい思いをしました。
あれらはどこからきていたのか、未だによくわからないのですが、とにかく辛くて辛くて…助けてほしいとは思っても、何をどうしてほしいのか言葉にできないし、得体の知れないものに精神を汚染されていたような、言いようのない重みに、心が毎日すり潰されるような感覚でした。

30代になって、やっと客観的に当時の自分を振り返ってみることができるのですが、自分に子供がいる今、いずれ子供たちもあの思春期のすり潰されるような心の辛さを迎える時がくる(かもしれない)と思うと、言いようもない不安と切なさが襲ってくるのです。
思春期の思いは人それぞれで、必ず苦しむとも言えないですが、「苦しんだ自分」としては、大人になったとき少しでも「楽しい青春の思い出」として振り返られる日々になってくれたらいいなぁ、と親として純粋に思うのでした。

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