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「読書恐怖症」と「長編小説」

※ご注意
専門家ではないので、あくまで筆者がネットで信憑性が高そうだなぁと判断した内容をもとに、自身で実践していること・実践してみたいこと・思っていることを書いています。全ての方に当てはまるのかはわからないので、同じようなことで悩んでいる方は、ちゃんと専門家に相談してください。

「読書恐怖症」って聞いたことありますか?

私は中学生くらいからなのですが、本を読むときにどうしてもスラスラとスムーズに読むことができません。
読んでいて内容は理解できているのに、うまく読めていない気がして、同じところを何度も何度も繰り返し読んでしまうのです。

例えていうと、蛍光マーカーとかで線を引くときに、真っ直ぐ引きたくても波打ったりすることがあると思いますが、それで歪んじゃったなぁなんて思っても、大抵はそのままでも全然平気だったりします。
でも私が本を読んでいるとき、「うまく文をなぞれなかったな」とか「ちょっと一文字読み間違えたな」と思ってしまうと、もうその文から離れられなくなってしまいます。

とにかく、この「同じところを繰り返し何度も読む」ことが苦痛で苦痛で、本を読むこと自体がストレスになっちゃうので、そもそも本が好きな自分にとっては、「読みたい気持ち」と「苦痛で疲れたくない気持ち」がせめぎ合ってしまうという悲しい板挟み、、。

今までこういった現象については、ただ単に自分がおかしいと思っていました。私が中学生くらいの時は、ネットで検索するなんて行為はまだなかった時代ですし、調べるとしても書籍をあたるか、いよいよ心療内科・精神科を受診するぐらいしか術はありません。

なので、我慢して本を読むか、あるいはいっそ読まないか、くらいの選択肢でずっとやってきていたんですが、それでも本が好きなので、面白そうだと感じた作品は買ってしまう。しかし少し読み進めるとストレスに負けてしまうので、とにかく積読本が多い。小説から雑誌からジャンルは様々な本たちが読まれないままあっちこっちにしまい込まれる有り様です。

時が経ってネットに関する仕事をする様になると、とにかく自分が疑問に思ったことはなんでもGoogleで検索をかけるようになるわけですが、自分のこのスラスラ読めない現象もここ最近になって改めて調べてみたら、「読書恐怖症」という症状と一致していて、「名前をつけるとこんな名前なのね」とようやく”私だけがおかしい”というわけじゃないんだと知ったのでした。

そうなってくると、今度はどうやって治せば良いんだ?という疑問が湧くわけで、何とかこちらも答えを探るようになるのですが、「これをやったら一発解決!」みたいなことはないようで、、。

同じように悩んでいる方がネット上で質問をしていて、臨床心理士の方が回答している内容を見つけたのですが、例えば読んでいる文を繰り返し読めないように読んだ先から黒く塗り潰していくとか(!?)。
衝撃的だったんですが、確かにそれなら読み直し出来ないので、対処法としてはアリかも、、ですが、本に書き込みすること自体あまり気乗りしない潔癖なタチなので、なかなかできないことだなって思っていて、他にも何か方法はないかなぁと思い出すたびに検索、検索、を続けていました。

2019年に小野不由美さんの十二国記の長編小説「白銀の墟 玄の月」が発売することを知って、しかもようやく戴国の謀反にケリがつくとのことで、発売間もなく第一巻を購入。とりあえず漢字の多さはわかっていたのですが、やっぱり続発する繰り返し繰り返しの一文エンドレス、、読み始めて少し立った頃、常日頃の子育ての忙しさも相まって、第一巻を開くことが減少していき、ついには積読状態に陥りました。

ただ、やっぱり十二国記が自分は好きなんですね。戴国と泰麒の行方が気になりすぎて、再び読み始めて、一文エンドレスと戦いながら第一巻をなんとか読破。さらに購入した第二巻と読み進めました。途中、ストレスに負けて若干の読み飛ばしをしてしまい、また戻らないと…と思いつつも先を知りたい欲が勝り、二巻、三巻と進んでいって、最後の四巻で戴国がどう締めくくられたか、ようやく知ることができました。

読み飛ばしもあるので、あまり読破した、とは言い難いのですが、発売から2年でようやく最後まで辿り着き、改めて「読書恐怖症」の厄介さを感じました。

そして、治し方や対処法について、また少し調べてみて自分が納得できるのは、

  • 避ければもっと苦手になる。(苦痛でも本は読もう)

  • とにかくモヤモヤしても読み直さずに読み進める

  • 何度もこの読み直さない読書をする

これらです。
実際モヤっと感は強いものの、「白銀の墟 玄の月」全四巻をなんとか読みたい!と毎日少しずつ読んでいるとき、一巻の序盤よりは三巻・四巻位のところの方がストレス具合が軽いかも、と感じました。

本を読む。もともと好きなこの行為を、ストレスの種とならずに人生の彩りとして純粋に楽しみたい。これが今、心底思っていることです。
何度も読み直しなしで本を読もう!とのことなので、単純にそれを実践できるように、また時間があるときは書店通いをしたいなぁと思います。

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