見出し画像

四つの立場、三つの所属、二つのオフィス、そして、わたし

 新年度になりました。進学・就職したり、新たな職場に移られたり、いろんな変化を抱えていらっしゃる方も多いことでしょう。


 当家では下の娘が小学校入学を迎えました。また、上の娘は受験生となりました。フランスから帰ってきてまだ8ヶ月ほど、環境の激変を繰り返しているなかでそこそこ朗らかに生きてくれていることに親としてはありがたさしかありません。これから日々変化の繰り返し、挑戦の連続だと思いますが、こちらとしては十分に心身に気を配っていきたいと思っています。生活において、身体的や時間的に無理をしない余裕のある日程を組むことだけがいいことだとは思いませんが、心を追い詰めてしまっては元も子もありません。健全なチャレンジを続けていける環境が整うようにしていきたいと考えています。


 そして、わたくし自身のこと。このnoteには書かないできた復職後の仕事のこと。

 コンサルタントという職業柄、どんなプロジェクトをやっていたか・いるかなどは詳細には記述いたしませんが、復職してすぐ複数の案件に同時に入り、年度末にあたる3月まで全力で駆け抜けて参りました。

 加えて、これは復職前には全くもって予想していなかったことなのですが、部分的な出向で大学の招へい研究員の肩書を持って活動しています(研究するためのポストではありませんが、研究に活かしてもらっていいと言っていただいています)。これは今年度も続きます。

 本務、出向先、大学院生、そして家庭における妻で母という四つの立場、三つの所属(ひとつは院生として所属している大学)、二つのオフィス、そしてたったひとりのわたし。
 この半年、何とか調査や論文執筆に手をつけたくても忙しすぎてまともに考えられなかった、と思い込んでいたのですが、仕事については、いくら量が多くとも目の前のものに向かい合ってひとつひとつを終わらせていくだけで何とかなるものの、研究は自分のなかにあるものを自分の視座で書けないとできない面があります。
 フランスから帰ったばかりのタイミングで立ち位置も在る場所も散らばった状態になっていたからここまで手をつけられなかったのなら、いくら量が多くて見る範疇が広過ぎても、organizeさえされれば手をつけられるのでは、と思われております。
 ここでorganizedという語彙が湧き起こりとどまらないのが私のここまで積み重ねてきたものですし、専門分野を変え、住む場所を変えても細く細く続けてきた理由なのだと分かっているのだから、引き続きやっていくしかありません。


 生まれ落ちたからには必ずこの人生において研究をするのだ、そのために学位を取ろうと思ってフルタイムワーキングマザーなのに博士前期課程に進んだ春から8年が経ちました。あのときと所属大学も違うし分野も微妙に違う、そして在学中にひとり子どもも増えて職場も変わりましたが、少なくとも後退はしていない。
 なので、今年は粗くても苦しくても書く年度にする予定です。わたくしを知る方々、オフラインでもオンラインでも、ご支援や応援をいただけると、とても嬉しいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?