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CopyMonitorは、著作物を国内及び国際的な学術文書やウェブコンテンツが含まれる独自の文書データベースと比較し、文書同士がどれだけ類似しているかを判定するソリューションです。

最近の記事

盗用・自己盗用について その2 COPEが公開しているガイドライン

この連載では、研究者・学生など研究活動に従事する方に向けて、研究公正の内容をわかりやすく解説することを目的としています。 前回は、頻度の高い研究不正である盗用・自己盗用についてNature誌の投稿規定を中心にご紹介いたしました。第2回目の今回はCommittee on Publication Ethics (COPE, 出版規範委員会) が公開しているガイドラインを参照し、盗用・自己盗用についてさらに深くご紹介します。 盗用のボーダーラインは? 前回、盗用の基準として

    • 盗用・自己盗用について その1 学術雑誌の投稿規定

      この連載では、研究者・学生など研究活動に従事する方に向けて、研究公正の内容をわかりやすく解説することを目的としています。 第1回目の今回は、研究不正について解説するとともに、頻度の高い研究不正である盗用・自己盗用について解説していきます。 研究不正の種類 研究不正は、下記の3つに分類されます。 1.捏造: 存在しないデータ、研究結果等を作成すること。 2.改ざん: 研究資料・機器・過程を変更する操作を行い、データ、研究活動によって得られた結果等を真正でないものに加工す

      • 教育DXで増えると予想される剽窃の防止策

        近来、DXは様々な業界で広がっており、教育業界もその例外ではありません。 初中等教育ではGIGAスクール構想の第一歩である、情報端末を生徒が一人一台持つという目標はこのコロナ禍で当初のスケジュールよりも早く達成しそうな状況です。2021年4月段階で全国の小中学校の9割が一人一台体制になったと言われており、それに伴い教育ソリューションが多数開発され、また導入されており、大学DXより一足先に動いていました。 高等教育現場では、既存のポータルやLMSシステムに先端技術を取り入れ、

        • 著作物の剽窃やコピペをなくすために私たちができること

          命を削って作り出した論文が、名前も知らない誰かによって無断で利用されてしまう。筆者にとってこれほど冒涜を感じることはありません。 しかし、現に剽窃はまかり通っており、煮えたぎる思いを抱えたまま泣き寝入りする方も多いものです。ご自身の大切な研究結果を剽窃やコピペから守るために、まずは知識を身につけ自衛しましょう。 ○ 剽窃やコピペが起きてしまう理由完成された文章は人の心を揺り動かします。そうであればあるほど「この素晴らしい文章を自分でも書いてみたい」と感じるのは自然なことで

        盗用・自己盗用について その2 COPEが公開しているガイドライン

          出版業界における盗作チェックの重要性

          当然ながら他の著作物を許可なく作品に使用することは著作権法違反となります。 しかしインターネットが普及し、コピペや剽窃が簡単に行えるようになった現代では、作家たちも意図せず盗作してしまうこともあるでしょう。 インターネット上で公開されたブログやエッセイを出版するケースでは特に注意が必要です。 他のサイトから無断で引用している言葉を利用していないか調査しなければなりません。 過去に著作権侵害により裁判まで発展し、盗作ではないかと大々的に報道された事件もひとつではありません。

          出版業界における盗作チェックの重要性

          研究機関における論文盗用問題と対策と剽窃チェッカー導入のメリット

          高等学術機関や研究機関において剽窃した論文をそれと認識せず学位の授与等を行い、のちに問題となるケースはあとを絶ちません。 昨今の新型コロナウイルス感染症対策のために外出自粛を余儀なくされ、学会もオンラインに移行しています。 緊張感のない自宅での作業を続けるうちに、インターネットで見た情報を無意識のうちにそのまま使い、結果的に意図しないコピペで論文を作成してしまうケースもあるかもしれません。 しかし、コピペによる盗用や剽窃が明るみに出れば、著作権者からの憤慨の的となるどころ

          研究機関における論文盗用問題と対策と剽窃チェッカー導入のメリット

          日本におけるコピペや剽窃の問題と研究公正に対する取り組み

          インターネットの普及は人類に大いなる利益をもたらしましたが、同時にコピペや剽窃も爆発的に増加する結果となりました。 クリックひとつで手軽に他人の書いた文章を盗用でき、しかも気づかれにくいことが拍車をかけて深刻な問題となっています。 コピペや剽窃により作成された博士論文が発見され、博士号取消となった事件はまだ記憶に新しいところです。この事件は大々的に報道され、剽窃のたやすさと審査体制の甘さを露見することになりました。 事件を皮切りにコピペや剽窃対策に力を入れる研究機関も増加し

          日本におけるコピペや剽窃の問題と研究公正に対する取り組み

          教育機関における学生のレポートチェックの課題と剽窃チェックツール「CopyMonitor(コピーモニター)」の有用性

          昨今、新型コロナウィルスの影響で大学ではLMSを活用したりオンライン授業を導入したりと新たな教育の方法としてオンラインツールの需要がますます高まってきています。 オンライン授業が増えるにつれレポート課題の重要度も高まりつつありますが、本来であれば学生の知識向上を図るためのレポート課題が、今やコピペの温床であるといっても過言ではない状況です。 論文の盗用問題やレポートのコピペ問題は大学の信頼性を揺るがすほどの大きな問題となっており、大学関係者の諸兄諸姉の多くが状況を憂い、頭

          教育機関における学生のレポートチェックの課題と剽窃チェックツール「CopyMonitor(コピーモニター)」の有用性