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私の昭和歌謡59  風 1969

アイドルの笑顔はなかく消えてゆくコントラバスの鼓動と共に


シューベルツの「風」の話になると、

「加藤和彦は負けた、このメロディーにはまいった、と思っただろうなぁ」

と、主人はいつも言う。

そりゃあ、売れるってことならね。私は加藤和彦のメロウな旋律とギターが好きだ。歌声喫茶で歌うような、こんな歌ww

とはいえ、テレビに登場すると一緒に歌った。はしだのりひこの舌ったらずの歌い方が嫌いだった。それが個性なんだろうけど。晩年に共産党を応援したので、私の嫌いにトドメを刺したww

でもこの歌の爽やかさは、今も健在である。鈴懸の木じゃなくて、プラタナス、なんてカタカナの名前で歌詞に出てくるのもフォークソング。

この歌で感動するのは編曲。
🎵振り返らずただ一人一歩ずつ🎵から、リズムがマーチになる。ここがたまらなく好きで、なるぞなるぞ、もうすぐマーチになるぞ、って待ち構えて歌ったものだ。

でも、はしだのりひこは、そのリズムでキビキビした歌い方になるわけではなく、だからリズムの変化が余計うれしかった。

青木望。さりげないアレンジで大効果なんですよ、彼のは。

さて、シューベルツ。メンバーは、同志社と立命館。彼らより10歳ぐらい年下の私は、フォークを歌うには大学に行かないといけないんだ、と思った。でも、よく考えたら、この頃から誰もがピンキリ大学へ行く時代は始まっていたんだ。

今では、大学行ったのに歌手なんかになるな!真面目に生きろ!と思う私がいる。

コントラバスを受け持っていた吉田博くんに恋をした。まあ、アイドルに憧れる的なもんだけど。でも、すぐに亡くなった。それで、シューベルツは解散となった。

彼が生きていたら続いたかなー?
続いたと思うし、ヒットソングを作れるはしだのりひこは、楽しそうにテレビに出ていただろう。

そうしたら音楽活動に忙しくて、政治的なことに目を向けなかったかもしれない。残念だ。


【参考資料】




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