見出し画像

私の昭和歌謡51 スーダラ節 1961

お呼びでない?こりゃまた失礼くり返す傍若無人な無責任男


植木等は、昭和人をものすごく楽しませてくれた男だ。

当時のポスターを眺めるだけで、無責任男のお茶目ぶりが伝わってくるはずだ。ポスターの彼は、いつも豪快に笑っている。

真っ白い歯がガバッと開いた口から輝いている。皆がうなづき、納得してしまう申し分ない笑顔だ。

クレイジーキャッツが出演する「シャボン玉ホリデー」は、すごく楽しみだった。

こんなにふざけてて、どうしてこんなに歌が上手なんだろう?
と、変な疑問を持ってしまう。ギャグを語るように歌う姿に驚くばかりだった。

スーダラ節は、ほんとふざけてる。こんな歌があっていいのか?
ま、作詞があの青島幸男だからね。

🎵分かっちゃいるけど やめられねぇ
ア ホレ スイ スイ スーダラ ラッタ スラスラ スイスイスイ🎵

歌っているだけで、自分の悪い習性も何もかも、どうでも良くなってくる爽快さがある。

なんでも歌う私が「スーダララッタ・・」と歌っていたら、「女の子がそんな歌歌っちゃダメ!」と叱られたのを思い出す。

それでも、面白い言葉は歌いたい。しずーかに歌っていたww

植木等の喉は、これは一つの才能だ。

坊さんの息子だからかなあ、お経を唱えたら、うっとりするような声だろうなぁ、と思いながらテレビの歌を聞いていた。

晩年、肺気腫で酸素ボンベを携帯するようになった。朋友の青島幸男の通夜には、車椅子でボンベをつけて参列した。

まもなく、80歳で亡くなった。

チョイト 少しの つもりで食べて
いつの間にやら 缶はカラ
気がつきゃ ピーセンお腹もピーセン
これじゃ身体に いいわきゃないよ
分かっちゃいるけど やめられねぇ

こんなかえ歌を作った覚えがある。

当時、私は四角の缶に入った、ピーセンという揚げ煎餅がものすごく好きだった。お土産にくれる人がいて、私が好きだと知っている祖父が、いつも私にくれた。

「少しずつ食べるんだよ。」と言われたって、美味しいんだから止まらない。やめられない止まらない。カッパえびせんより(当時えびせんはなかったかな?)よっぽど美味しいピーセン。

そういえば、あんなに好きだったピーセンを成人してから全く食べなくても生きている!長生きするだけで癖は治るんじゃ。

スーダラ節は、ピーセンの思い出。



【参考資料】

コメディアン植木等

ほんと植木等は歌唱抜群

ミョーにマッチしてるリズムwww

ドラマになって今に蘇る植木さん




【前回の記事】


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?