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凛世STEPの話と、アイドルの世界を選んでくれたことについて

こんにちは。とうとう来た、凛世STEP編。本記事では凛世STEPの感想をただ書いていきます。ただただ。まとまってなかったり書体にそこまで気を使えていない部分が多々あり読みにくいかもしれません。申し訳ございません。


十二月、かへれ、ごつこ、自演を持ってない人間の感想ですがなにとぞ。


まずざっくりと、1話ごとにあらすじや感想などを。

1話 まだみぬ

STEP来るってわかってから、事前に見返しておいた【夜明けの晩に】と、【LandingPoint編】。これらコミュの共通点として、「幼少期の凛世」と「凛世の姉」が登場します。


これはSTEP
こっちはLP


これはSTEP
こちらが【夜明けの晩に】

よく見たらLPは地味に色味が違う。夜明けは変わらんね。


さて、凛世のコミュにおいて、凛世から見える「世界」の広がりについてはよく語られる部分です。自分も凛世の世界が広がっていく様子を見守るのが楽しくて追っています。

結婚により、実家から広い世界へと出た凛世の姉。未だ子供であり家を離れることのできない凛世との対比。

2話 たゆたふ

冒頭のこれ、更級日記からの引用らしい。更級日記読んだことなかったので調べたら、前半部分は『上総の国から東海道を京の都まで旅した時の風景や出来事を綴る紀行文』(*)、とのこと。

(*)「更級日記千年紀2020|上総国のまちいちはら」より引用

これについては一度置いておきます。



中学凛世、髪長くてサラッサラ。予告で出たビジュアルが衝撃的だった。

母の言われた高校をそのままに志望する凛世に対し、海外の高校を目指し広い世界に行こうとするクラスメイト。世界という言葉を聞き、先ほどの姉の言葉を思い出します。


国語の宿題?か何かしらの問題を解く凛世。回答はコミュ名にもなっている「揺蕩う」。意味は「ゆらゆらと揺れ動いて定まらない」、「気持ちが定まらずためらう」。

冒頭の更級日記の引用や「揺蕩う」の意味から、外の世界に対する憧れ、そして踏み出せないもどかしさやためらいがあったのでしょう。

3話 遭逢

無事、先ほどの志望高校へと進学した凛世。受験前におばさまから貰ったお守りのお礼として、単身東京へと向かいます。このころには髪を短く、見慣れた凛世に。


旅の様子を手紙にしたためられた文章はさながら紀行文です。1話にて引用された更級日記もまた紀行文であったことから意識はされていそう。


降り立った地は私たちが見知った土地、聖蹟桜ヶ丘。今日この日、この地こそが凛世の変わり目。ここでシャニPとの「運命の出会い」を果たします。

語らなくてはならないのが、ここで一度曲がる角を少し間違えています。一度引き返し、そうして切れる下駄の鼻緒。

そこに手を差し伸べたのがそう、シャニPです。

理屈、理論、物理法則などあらゆる理を越えたこの出会いは運命以外の言葉で何と表現できましょうか。たまたま東京を訪れ、たまたま曲がり角を間違え、たまたま鼻緒が切れ、たまたまシャニPが通りかかる、こんな出会い方はまさしく運命でしょう。


今まで、なぜ凛世が東京まだ来ているか、なぜ着物なのかなどが謎でありましたが、無理のなく腑に落ちる理由。自分も凛世のおばさまのところに、聖蹟桜ヶ丘に居を構えていただいて本当にありがとうございますと挨拶に伺いたい。


4話 衝鐘

シャニPの言葉が忘れられず、アイドルへの興味を離せない凛世。今まで実家しか知らなかった凛世は、先に広い世界へと行った姉に相談します。

アイドルという世界に羽ばたこうとしている凛世の支えとして、ともに両親の説得を試みます。


このへんの家族全員が驚きでわたわたしてる感じおもしろい。

5話 心は

凛世の決断に対し、アイドルという職をやること、あるいは外に出ていくことへの不安と心配を隠せない両親。

しかし、そこまで強い想いがあるならと、姉の後押しもありアイドルの活動は認めずとも家を出ることを許可する母親。


両親のこの言葉の温かさたるや。まだ凛世に対する理解の浅いころ、凛世が故郷を離れた理由に厳格な家庭への不満や不和が原因なのではないかと少しだけ考えたことがありましたが、改めてそんなことなさそうでよかった。


そうして、家を離れて訪れたのは283プロの事務所。こうして晴れてシャニPの隣で、アイドルになる凛世でした。


ちなみに、初期のP-SRコミュである【想ひいろは】のTrueEndにて、アイドルとしての活動、そしてWINGの優勝が耳に入ったのか、両親に凛世のアイドル活動を認めてもらえます。読んでいなかったらぜひとも、凛世STEP読後に、鉱山堀りのお供として読んでみてください。

6話 出さない手紙

アイドルになってから、時が経過し、今の時間へ。慌ただしい日々と、凛世からプロデューサーへ向けた手紙の文面が書かれます。

衣装がトコサキノトキワ(マイコレフェス衣装)→セーフクエクストリーム!(われにかへれフェス衣装)→水色感情私服と変遷していて、どれもがもし家に留まっていたのであれば着ていなかったであろう衣装たち。そういった衣装を着る、すなわちアイドルとしての忙しい日々を喜び、楽しんでいるのが嬉しい。

そして、そうした日々が過ごせているのは、シャニPが声をかけてくれたからだと手紙にしたためます。シャイニーカラーズ最終回?

最後に、『プロデューサーさま、凛世は、』とだけ書き残し、筆を置きます。


まだ最終回じゃない!!!よかった!!!!!

今はまだアイドルとプロデューサーの関係であり、もしこの関係でなくなったら手紙を送る、ということでしょう。

総括

長々とですが、凛世STEP編を振り返り、ここから全体としての感想を書こうと思います。あと自分語りもします。

端的に表すならば、凛世がアイドルの世界を選んでくれたことが嬉しい、この一言に尽きます。

最初のほうにも述べましたが、凛世のコミュを追う楽しさの一つに「凛世の世界が広がること」があります。それに加え、凛世のコミュは時とともに、どんどんと経験、思い出、想いの「積み重ね」が大きくなっていきます。

このSTEP編を通じ、凛世がアイドルなり初めのころに持っていた世界、そして、今積み重なったものたちの土台を見つめ直すことができ、面白かったです。


私は、今の人生が楽しいです。杜野凛世を知って、放課後クライマックスガールズを知って、283プロを知ったから今自分はこの世界にいます。自分がいまやっていることも、ライブ鑑賞が大きな趣味になったのも、築かれた友好関係も、凛世がアイドルの世界にいるからです。

そしてその凛世がアイドルであるのは、シャニPとの運命の出会いをして、アイドルの世界を選んだからです。それが嬉しいことであり、自分の世界さえも変えてくれた凛世には感謝しきれません。

これはイルミネの「BRIGHTEST WHITE」の歌詞ですが、もし凛世がおばさまへの挨拶のときに道を間違えなければ、出会えなかった、そしてアイドルになる世界ではなかったのかもしれません。だからこそ今二人が出会えている奇跡があいがたいと思えるのです。


少し話が変わりますが、アイドルマスターで描かれるアイドルたちみんなが持つ魅力として、「永遠」であることがあると思います。本来人生の刹那で輝く姿を見せてくれるアイドルを、永遠として生かしてくれる。それが通底しているからこそアイマスというものが大好きです。

凛世がシャニPへの筆を置いたとき、実は嬉しかったです。最終回か?と思ったことが洒落にならないことであったら少し怖かったので。まだアイドルとして輝いてくれること、まだ終わらないこと、そしてそれをまだまだ見届けられることが嬉しい。

5thライブにて語られた、「アイドルたちがアイドルの道を選んだことは、当然のことでない」という言葉は今でも忘れず、胸に留めています。もしかしたら、今後アイドルの道を離れることはあっても、今この時間をアイドルでいてくれることが嬉しいです。


あと、凛世のコミュを読むにあたって、シャニPとの恋模様を追うよりかは、凛世の世界が広がっていく様を見届けるのが好きかもと思い始めてます。当然、凛世とシャニPは二人で幸せになれと思ってますが。ケコーン汁。

凛世がアイドルを始めた理由の根底にあるのは、今まではシャニPへの恋によるもののみと思っていましたが、実際は広い世界を知りたいという「熱意」であったのではないかと感じました。当然、その熱意の隣には恋心はあるとして。

知らない世界を知る、というのは凄く楽しいことです。私はやりたいこと、気になることはとにかくやってみるで生きてるほうだと思います。そして、知らない世界を知りたい、と手を伸ばす姿に感化されたこと、また私がその楽しさを知っているからこそ凛世のコミュが好きなのかも。


「なぜ凛世が好きか」はずっと考えてきたことでしたが、その解のうちの一つが、今回のSTEPで見つかった気がします。

凛世がアイドルとして今この瞬間を輝いているのは、世界が広いことを教えてくれた姉がいること、背中を押してくれた両親がいること、共に輝く仲間がいること、そしてアイドルの世界に導いてくれたシャニPがいること、これら全てがもたらしてくれたものなのだと気づかされました。

そうして今の自分があるのだと、凛世STEP編で見つけることができたと思います。素晴らしいコミュでした。凛世や、その周りを支えてくれる人々には感謝してもしきれません。


月は光を反射することで自ら輝きます。凛世という月が輝く姿を、私の微かな光で照らすことでずっと見届けていきたいと思います。そして、駄文ながらここまで読んでいただいた方々にも、凛世に光をもたらしてくれたら嬉しい、と思っています。

長くなりましたが、以上で杜野凛世STEPの感想文を締めさせていただきます。読んでいただきありがとうございました。



おまけ 鶴でちょっと考えたこと、あと宣伝

本コミュのキーワードとして、「鶴」が出てきます。スクショでは折り鶴。

また、鶴の出てくるコミュには他にもLandingPoint編があります。

また、鶴の生態として、厳しい寒さを越えるためすなわち生きるため、自ら羽ばたき南の温かい地へと降り立ちます。

飛んで行った鶴が降り立った地が舞台であるならば、凛世の生きるための場所は舞台である、ということになるでしょうか。ふと思っただけのことなので、この考察が正しいかどうかの判断には磨きが足りませんが。


凛世のSTEPを読んでくれた方、ぜひともLPも読んでみてください。また、共通コミュも違った見え方になるかもしれません。自分もまた改めて読み返します。



総括にて少し書いた、凛世という月に光をもたらすことの話はここから。ダイザの項です。

すごく昔に書いたので至らぬ点は多々ある記事だと思いますが、GRAD、LPを読んでもらえたらこちらも見ていただけたら嬉しいです。


改めて、読んでいただきありがとうございました。

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