感覚を言語化すること
ありがたいことに、後輩や、姉妹園の保育士から相談を受けたり助言を求められることが多い。
多いというか、最近はそれが仕事の半分くらいを占めていると思う。
私は、根拠があるようなないような、感覚で子どもと関わってきた部分が多かったなと思う。
根拠が無いわけではない。感覚ではあるけれど、すごく常に考えてはいる。
ただ、それを人に伝えるのは大変難しい。
そして、大学に入り直して心理学を学んでみて、根拠を持って人と接することが専門職として必要なのだと思うようになった。
なにより、保護者にも同僚や後輩にも、感覚でやっているようでは説得力が無い。
5年ほど前に、「いつか保育園の中で支援コーディネーターのような役割を作りたい」と相談した時に、臨床心理士である山田真理子先生から助言をいただいた。
山田先生は、元々私を保育園に誘ってくださった方で、恩人である大変尊敬している先生です。元々地元で働いていた保育園にスーパーバイザーとして来てくださっていて、山田先生にお会いしたからこそ今の自分があると思います。
山田先生からの助言は、今考えると(←気付くのが遅いのですが)まさに根拠ある支援を言語化するためのものでした。
その助言は、子どもへの支援を人に伝える時に、
『私は、周りにいる大人が〜してくれた時に安心します』
という書き方をするように、というものです。
支援を何のためにするのか?それはつまり子どもが過ごしやすくなるため、安心して過ごせるようにするため。
また、子どもを変えようとするのではなく、周りの大人が変わる、環境を変える、考え方や見方を変えることで子どもは過ごしやすく安心できる。
自分の支援を言語化する時にはいつも思い出します。
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